彼のすべてが欲しい私と、私の一番になりたい彼。3Pセックスに身も心も溶かされて… (ページ 4)
俊と私は、男性がシャワーを浴びる音を聞きながら、ラブホテルの安っぽいタンブラーに注がれたビールの泡を見つめている。
男性とは、俊がネットで見つけてきた、ネトラーというのか、間男を趣味とする人のことだ。
ひょろりと背が高く、ほっそりとしていて、金髪に鼻ピアス。
歳は私たちより4~5歳上だろうか。
楽器店で働いているらしい。
外見は派手だけど、私たちの話をニコニコしながら聞いてくれる優し気な人で、笑うと目尻に人懐っこいシワができる。
「いい奴だろ」
「うん」
俊には時折気になる女の子が現れるようで、その度に私たちのアパートに招待していたけれど、私は俊以外の男には興味を持たなかった。
だけど、俊は私に他の男と寝て欲しがっていた。
俊の仲の良い友達がよく遊びに来ていて、この人ならまあいいかな、と思ったこともあったけど、最後まで行かなかった。
女と違って、男は他人の前でするのは難しいようだ。
だから、そういうのに慣れている人を探した。
「だって、みんなこの時期に何人かとつき合うのが当たり前だろ。俺のせいでななみが、みんなが普通にしてることができないのが嫌なんだ」
私たちの周りの幼馴染カップルは、大学を卒業したあたりから次々に別れ始めている。
やはり、幼馴染の彼氏彼女以外を知らないという焦りみたいなものから、どちらかが浮気をし、壊れてしまうようだった。
ある日、俊は思い詰めたようにこんなことを言う。
「ななみが、他の男に取られて、別れようって言われるのが怖いんだ」
「私には俊しかいないって、いつも言ってるじゃない」
「それはたまたま、子供のときからずっと一緒にいるからだろ。もし別の男と幼稚園で出会ってたら、今頃そいつと一緒なんだろ」
「違うよ。私は俊がいいの」
「でも他の男を知らないじゃないか。他の男がいて、でも俺が良くって、俺を選んでくれたのとは違うだろ。だから怖いんだ」
何だか変な理屈ではあるけど、俊には一度思い込むと、何を言っても聞かないところがある。
そういうわけで私たちは今、男性と3人でラブホに来ている。
彼のあとに私もシャワーを浴びて、その後俊がバスルームに入って、彼とふたりでベッドに腰掛けている。
「緊張してるでしょ」
「はい」
「俊さんね、ななみちゃんのことが大好きだよ」
そんなこと知ってる。
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