義理の弟からの告白を受け入れて、今日も深く激しく愛し合っています
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義理の弟からの告白を受け入れて、今日も深く激しく愛し合っています (ページ 1)
親の再婚により佳乃と廉也が義理の姉弟となったのは三年前のことだ。
佳乃が十九歳の女子大生、廉也はまだ十七歳の高校生だった。
一人っ子同士で最初こそ距離を置いていた二人。
時間をかけて次第に打ち解けて、姉弟らしくなってきた矢先に佳乃は廉也から「好きになった」と告白をされた。
戸惑いはしたけど、嫌ではなかった。でも一時の気の迷いかもしれないと、返事は廉也が成人するまで保留にした。
その頃には気持ちは変わっているかもしれないと思っていたのに、廉也は二十歳の誕生日に再度佳乃に「好きだ」と言った。
佳乃はそんな廉也の気持ちが嬉しくて、彼を受け止めた。
*****
二人きりの部屋の中でベッドの端に並んで腰かける。
先ずは佳乃が身を寄せると、廉也は身体の向きを変えてから佳乃の肩に触れてきた。
それを合図にどちらともなく唇を寄せ合った。最初は軽く押し当てるだけのキスを交わし、角度を変えて何度も唇を触れ合わせ、そのうちに小さな水音を立て啄(ついば)み合う。
お遊びのようなキスは、乾いていた唇が湿り気を帯びるのとともに次第に艶(なま)めかしいものへと変貌していく。
「ん…、んぅ…」
息つぎのために開いた唇の隙間から入り込んだ舌先は、戸惑い逃げ場を失った佳乃の舌を簡単に絡めとる。
濃密さを増すキスに目を瞑り、それに応えるためにと廉也の首に腕を回すと自らも舌を吸い上げ唇を啄んだ。
混ざり合う唾液は佳乃の口内へととどまり、下しきれない分は口端から零れアゴを伝い落ちる。
また角度を変えるためにと離れた廉也の唇が「佳乃…」と、吐息交じりに紡(つむ)ぎ、佳乃は返事の代わりにさらに唇を深く重ねた。
廉也の手が佳乃の首筋にかかる髪をすき、後頭部から耳までをも優しい手付きで撫でてきた。
「――っ」
悪戯に指先で耳を弄られ、こそばゆさから佳乃はピクリと肩を揺らす。血の繋がりはないとはいえ、弟から与えられる背徳的な甘く優しいキスによって身体からは余計な力は抜け落ち、次第に熱を帯び始める。
キスは好きだ。互いの気持ちを簡単に知れて気分がいい。でも、キスだけで終わってしまうのは、少しだけ物足りなく感じてしまう。
キスは毎日家族の目に触れぬ場所で交わしていた。けれど、キス以上の行為となるとそう上手くはいかなかった。
最後に肌を重ねたのはもう一週間も前になる。両親が寝た深夜に声を押し殺して行為に及んだ。
快楽を得ることはできたものの、周囲に気を配ってのセックスは満足のいくものではなかったと思う。
今、家にいるのは佳乃と廉也だけ。絶好のチャンスだ。
正直に「抱いてほしい」と伝えればいいのは分かっている。佳乃から求めれば廉也は喜ぶに違いない。
素直に伝えられずにいるのは彼を欲する気持ちよりも羞恥心が勝っているからだ。
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