好きな男のためにキレイになったのに、別の男たちにまでエロい目で見られて……!
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好きな男のためにキレイになったのに、別の男たちにまでエロい目で見られて……! (ページ 1)
美紀は駅のトイレの鏡で自分を確認した。
(大丈夫、かな。今日のメイク)
容姿を褒められることが多い美紀でも、毎日自分の美容や身だしなみについて気になる。
服は大丈夫か、髪型は?匂いは?顔はむくんでいないか……。
常にきれいでいたい。
美紀には好きな男がいる。
『健も美紀に気があるって。間違いないよ」
健とのやり取りの一部始終を報告している親友はそう言うが、美紀自身はまだ確信が持てない。
(たぶん容姿のかわいさが足りてないんだ……!)
ちゃんと「好き」とか「付き合って」と言葉にされるようにどんどんきれいになりたい。
その一心で自分磨きをしていた。
駅のホームで電車を待ちながらスマホを見ているとふと背後に気配を感じた。
見知らぬ男が美紀をちらちらと見ている。
『美紀って今、えぐいくらいかわいいんだけど。発情オーラかな?エロいオーラでまくりだよ』
と最近よく男友達にからかわれた。
『友達だけど理性が働かなくなりそうだもん』
最近、たしかに男からのアプローチが多い。
モテ期なのかもしれない。
毎日かわいい下着をつけているのも、ちょっとエッチなことを想像しているのも健のためだ。
健以外の男は男として見られない。
どんなに別の男から「めっちゃ可愛い」とか「すげーそそられる」とか「抱きたい」「俺のものにしたい」と言われても無意味だ。
健以外の男に何を言われても何をされても意味はない。
美紀はスマホを確認した。
健からSNSに連絡が来た。
「最近めっちゃ目立つね」
その言葉が何を意味しているのかわからなかった。
「目立ちすぎでしょ。男を引き寄せすぎてる自覚ある?」
「ないよ。なんで?」と美紀は返す。
「俺の友達が美紀のこと好きなんだって」
「ふぅん、そうなんだ。どうでもいい」
美紀は「健以外どうでもいい」とは返せなかった。
「こっちは男の友情もヤバいんだからさ」
「どうして?」
「俺が美紀を好きなことくらい気づいてたでしょ?」
初めてちゃんと言われた。美紀は嬉しくなった。
「どっちかが美紀にチンコ挿れたら友情が終わっちゃうよ」
「え……」あまりに具体的な言葉で美紀は驚いた。
「でもその覚悟あるから俺を選んでよ」
「わかった。というか私だって健が好きだもん」
「じゃあ今日から付き合おう」
健の言葉に美紀は「うん!」と返した。
今から二人で会うことになった。
友達以上恋人未満状態から、恋人として。
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