秘密のおじさん。 (ページ 3)
「あったかい…あったかいよ、ユウジ…。」
「ミズキちゃん、僕はキミの言うとおり、前からミズキちゃんのこと、気になってたんだ。いつも寂しいそうだったから、なんだか通じ合える気がしてたんだ…。でもキミは学生だろう?ただ見守るだけにしなきゃって、自分に言い聞かせてたんだよ…。でも、遂に声かけちゃったんだ。キミの様子がいつもに増して、辛そうだったから…」
「わたし、声かけてもらえて嬉しかった。」
「ミズキちゃん。もう、悲しい顔をしないで…。話したいことがあったら、僕が聞く。僕がそばにいる。」
わたしは少しだけ微笑んで、おじさんの胸に抱きつきました。
「ギュウってして?ユウジ…。」
「ミズキちゃん…。僕は、キミが好きだよ。」
おじさんは、わたしの背中をギュッと抱き締めてくれました。
おじさんの身体はとっても熱くて、包み込んでくれる感じがしました。
おじさんの胸に耳を当てていると、ドクンドクンとどんどん速くなる鼓動が聞こえました。
「わたし、告白されたのなんて、初めて…。」
「こんなおじさんが初めてで、嫌じゃない?」
「嫌なわけない!嬉しい…。寂しかったんだもん。わたしブスだし。モテないし…。」
「ブス?どこが。とっても可愛いよ。ミズキちゃん。」
おじさんはわたしの背中から腕をずらして、両頬に手をかぶせました。
「キス、してもいいかい…。」
わたしはゆっくり目をつむり、唇が重なるのを待ちました。
ふわっと、あったかくて柔らかいものがわたしに重なりました。
その瞬間、ビクンビクン!と全身が震えました。
でもそれはほんの一瞬で、すぐに離れてしまって。
「さあ、ミズキちゃん。風が吹いてきたよ。寒いだろ。今日は帰ろう。風邪ひいちゃうよ。」
「ユウジ、もう終わり……?続きは?」
「馬鹿!今日話したばかりでしょ。帰ろう。」
「もっと…してほしい……。」
「して…もっとキス…。ユウジ…。」
「………ミズキちゃん!」
おじさんは、さっきわたしの頬に触れたときの何倍もの力で、両肩をぎゅうっと掴みました。
そして乱暴に唇を押し当てながら、ニュルニュルとした舌が、唇の間を割って入ってきました。
おじさんの舌は、歯茎と前歯をチロチロと舐めまわして、もっともっと奥に入り込んで、わたしの舌に絡まりました。
一瞬で、全身が痺れるような感覚に襲われました。
「あふ……ふぇぇぇ…。」
「これが大人のキスだよ……。イヤじゃないかい…?」
「きもちいい……です…。」
「僕も気持ちいい…。ミズキちゃん、大好きだよ…。」
おじさんはわたしの上唇にチュウと吸い付いてから、ゆっくりと唇を離しました。
小さく息を吐いていると、ふいに耳元に、おじさんの吐息を感じます。
「ふぁっ……くすぐったい…。」
「ミズキちゃん、だんだん感じてくるよ…。じっとしていてごらん。」
おじさんは、わたしの耳の周りに舌先を滑らせたあと、耳の穴に舌をねじ込んで、グチュグチュと出し入れしました。
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