バレンタインに逆プレゼントと突然の告白!?年下の同僚にいつの間にか夢中になる私

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バレンタインに逆プレゼントと突然の告白!?年下の同僚にいつの間にか夢中になる私 (ページ 1)

「美咲さん、これ、プレゼントです」

カラオケを歌い終えてマイクを置いた私に琢磨君が差し出したのは、一見して高級だとわかる、茶色の箱に濃いブルーのリボンがかけられた小箱だった。

今日は私の誕生日でもないし、そもそも私と琢磨君は同じ会社の、ただの先輩・後輩だ。

こんなにお金がかかってるように見えるプレゼントをもらうような仲じゃない。

「えっと、なんのプレゼントなの?私、お祝いされるようなこと、何もないんだけど」

琢磨君は人懐こい笑顔を浮かべた。

「いやだな、バレンタインデーのチョコレートですよ」

私は、ますます戸惑ってしまう。

「チョコレートって、私が琢磨君にあげるならわかるけど。女性の私が男性からもらうのって、なんだか逆なんじゃない?」

琢磨君は私の言葉を気にすることなく、チョコレートの箱をぐいぐいと私の手に押し付けた。

仕方なく受けとると、小さな箱なのに、ずっしりと重い。

「食べてみてくださいよ」

琢磨君の期待に満ちた視線に負けて、リボンを解いて箱を開けた。

箱の中には、飾り気のない一口大のチョコプレートが、ぎっしりと詰まっている。

一枚取り上げて、口に入れた。

すぐにトロッと溶けて、甘いカカオの香りが口いっぱいに広がる。

「美味しい!」

「よかった。美咲さんに食べてもらうものだから、一生懸命、選びました」

美味しくて止まらない。

私は遠慮なく二枚、三枚とチョコレートを食べていく。

ふと気付くと、無邪気だった琢磨君の笑顔が、どこか意地悪さを感じさせるものになっていた。

「どうかしたの、琢磨君」

「美咲さん、何か気付きませんか」

「何かって?」

「ちょっと、頬が赤くなってますよ」

言われて頬に手をやると、体温が上がってきていることに気付いた。

「やだ、これお酒入り?私がお酒ダメだって知ってるでしょ」

「もちろん、知ってます。だから選んだんですよ」

「もう、意地悪しないでよ。やだ、顔が赤いなんて恥ずかしい」

両手で顔を覆ったが、琢磨君は身を寄せて私の手に触れた。

「美咲さん、可愛い」

琢磨君は私の手を取って、膝に下ろした。

ますます恥ずかしくなって、私は俯いてしまう。

「知ってる?美咲さん。チョコレートって、媚薬効果があるんですよ」

「嘘だ、そんなの」

「本当。だからほら、すごく敏感になってる」

そう言って琢磨君は私の手をそっと撫でた。

優しい刺激に、なぜか私の体がぴくりと反応した。

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