仕事のできる女上司が容姿端麗と評判の後輩にミスをカバーされて…偏見が解けるとき
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仕事のできる女上司が容姿端麗と評判の後輩にミスをカバーされて…偏見が解けるとき (ページ 1)
新しいプロジェクトのメンバーに選ばれたのは良いけど。
私の下に付いたのがよりにもよってあの男だなんて。
営業1課の金子君はその容姿で入社の時から話題だった。
すらりと高い背に、スーツが良く似合う。
そして自分がいかにカッコいいか知っている男。
仕事ができるから、今回のメンバーにも選ばれたんだろうけど。
まさか私とペアを組まされるなんて。
「葉子さん」
金子君は、3つ上の私をそう呼んだ。
「名字で呼ばないでよ」
何度注意しても呼び方は改まらない。
そんな時、得意先へ出した見積書が間違っていたと判明。
担当者から電話をもらった時、金額を言われて青ざめた。
急いで得意先に出向いて間違いだったと言っても、もう、後の祭りだった。
21時まで粘って。
それでも先方から了承はもらえなかった。
とにかく1度社に戻って、報告書を書いて明日の朝一番に上司に報告しよう。
そう思い、社に戻ると金子君だけが仕事をしていた。
「葉子さん、お疲れ様です。これからご飯でも食べに行きませんか?」
明らかに私を待っていた金子君は笑いながらそう言った。
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