友人カップルに同伴した私と彼は、初対面なのに一線を越えてしまいそう…
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友人カップルに同伴した私と彼は、初対面なのに一線を越えてしまいそう… (ページ 1)
私、はるかは女友達に「このまま彼と付き合っていていいのか、見極めて欲しいの!」と懇願され、渋々ながらも温泉デートに同行することになった。
けれどその彼が数合わせにと別の男性を連れてきたらしい。
彼氏無し期間=年齢の私にと、友人カップルの配慮だったのだろう。
「この人は彼の友だちの希君よ。私たちよりちょっとだけ年上だけど、すごく腰が低くてめちゃくちゃ優しいんだから! この人なら今まで彼氏がいなかったはるかだって大丈夫だと思う!」
友人の嬉々とした笑顔につられて笑みを浮かべてしまうが、どうしても緊張してしまう。
「はじめまして、僕もまさかカップルの旅行に付き添うことになるとは思いもしなかったんだけど……僕らは僕らでちょっとずつ仲良くなろうね。よろしく、はるかちゃん」
希君の優しい笑顔にドキドキしてしまい、つい目を俯いてしまった。
「よろしく……お願いします」
私たちはカップル連れに人気の旅館に宿泊をすることになった。
どこもかしこもカップルだらけの館内に眩さを感じながら、夕食前に友人に希君と混浴に入るよう勧められはしたけれど迷いなく女性用の温泉に入ったのだった。
そして夕食時になると、いつになく私の目がキラキラと輝いた。
「はるかちゃん、こっちの伊勢海老も食べてごらん。すごく美味しいよ」
今まで食べたことのないような豪華な料理に箸を動かす手が止まらない。
希君の気遣いに感謝しつつ、よそられた料理をお腹いっぱいになるまで食べきった頃には眠たくなってしまった。
「私と彼はもう一度混浴に入りに行くけど…はるかたちはどうする?」
柄にもなく食べ過ぎてしまったせいで温泉に向かう気力はなかった。
友人からの誘いを断りつつ、私は今日眠る部屋に移動する。
「ごめん、希君。私先に眠っちゃ──」
久しぶりの旅行は何かと楽しみにしていたが、ここにきて途端に肩を落としてしまう。
四人で予約しておきながら部屋は二つだけ、床の間と布団を敷く部屋とは事前に想像しているはずもない。
「今のうち、ゆっくりと眠っておくといいよ、はるかちゃん。四人がここで眠るから狭く感じちゃうし、今のうちだけでも一人で四人分の広さを満喫したらいい」
希君の言葉に誘導されるように、私は布団の上で横になった。
「おやすみ、はるかちゃん」
就寝前、私は一つの結論に至った。
友人の彼を見極める必要はなかったのだ。彼らは誰が何と言おうがお似合いのカップルだった。
友人の彼氏は真面目な人で気遣いもできた。
大きな荷物を当たり前のように持ち運んでくれたり、手が空けば愛おしむように手を繋ぎ、終始友人は愛されていたのだ。
この二人は延々と仲良く、いずれ結婚をすればいいとさえ思ったのが本心だった。
そう友人に伝えるのは明日でいいだろう。
睡魔に襲われた私は一足先に眠ることにした。
(どうしよう、喉渇いちゃったかも)
慣れない場所での睡眠に目が覚めてしまった。
周囲を見渡してみると襖が微かに開かれていた。
そこからは僅かに温かな光が漏れ出してして、自然と目が向いてしまう。
「そうだ、水……キャッ――」
ゆっくりと起き上がり、立ち上がろうとすると急に口元に手を宛がわれた。
途端に感じた圧迫感に恐怖を感じ、大きな声を出したくなったが全て手のひらに吸い込まれてしまう。
「はるかちゃん、静かに。大きな声を出したら僕たちが起きたのバレちゃうから……」
耳元で囁かれた言葉に心臓が小さく跳ねるようだった。
「襖のずーっと奥を見て?」
まるで心臓を掴まれてしまったように、私は言われるがままじっくりと目を細めて襖の奥を覗き込んだ。
「あんな姿見たことある? 男の手で体中を撫で回されて、緩くなった秘部に何度も彼氏の男根を出し入れされる様子」
知りたくもない光景。目に収めたくもないはずなのに逸らせない。
「ん~っ……ゃ」
「アソコがぐちゅぐちゅいってるのも聞こえてくるよね。友だちの甘い声も一緒に」
耳元に吹きかけられる吐息が実に気色悪い。
鼻息荒くじっとりとまとわりつく感触の言葉遣いに体全体が恐怖と気味悪さで震えあがってしまう。
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