彼と見知らぬ女性が仲良さそうにしてるから…操作される嫉妬心 (ページ 2)

「…ねぇ、鍵閉めないの?」

全く抵抗する様子がないので少しほっとしていたが、その問い掛けにはっとした。

「い…今閉めるもん…」

唇を尖らせてぽそぽそっとそう口にしながら立ち上がる。

かちゃりと音を立ててから再び彼の方へ向き直れば、服をはだけさせた状態のまま、やはり特に抵抗する事もなく横になってじっとこちらを見ていた。

「…なに?」

ぶっきらぼうな物言いに、可愛くないなぁと心の中で呟く。

しかし再び乗り掛かった所で、響がくすくすと笑いだしたので、何だろうと目を瞬かせると、

「いや…やきもちかなぁと思って」

「…」

言い当てられ二の句が継げない。

わたしは恥ずかしいような、文句を言いたいような…

とにかく気に入らない。

そんな気分だった。

むっと唇を尖らせていると、下から腕が伸び首に回され口付けられた。

まるで誤魔化すようなそれをしぶしぶ受け入れていると、ふいにぐるんっと体勢を入れ替えられてしまう。

「!」

驚き抗議しようとすれば、全体重でのしかかってきてまるで身動きがとれない。

顔を背けようとしても顎を掴まれているので所詮は無駄な足掻きだった。

背に面した床はひんやりと冷たく、響の唇とはまるで対極で。

彼の有無を言わせないような口付けに囚われている限り、温度差は開いていく一方だった。

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