長い片想いに疲れていた私は恋愛経験のないまま… (ページ 6)

「んっ・・・。」

ホテルにつくと、雨宮さんはすぐに唇を奪ってきた。

情けないけど、私はキスの仕方すら知らない・・・。

上っ面の知識なんて、ふっとんでしまう。

服をきているのに、伝わってくる体温が熱い。

頭に浮かぶのは、そんなことぐらいだ。

「舌だして。」

応えれば、雨宮さんは優しく絡めてくる。

「はぁ・・・」

唇が離れる。

2人の間を銀色の細長い糸が繋いでいる。

「初めてのちゅうの感想は?」

「・・・。」

何もこたえられない。

頬ばっかりが熱を帯びていく。

「少しは大人になったかな?」

生意気な私は、むすっと唇を突き出してしまう。

「そういうところが子供なんだよ。」

だんっ。

ベットに押し倒される。

雨宮さんの手がブラウスのボタンにかかる。

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