長い片想いに疲れていた私は恋愛経験のないまま… (ページ 4)
「相手、いくつ上なんだっけ?」
「10・・・。」
「その10年、何も無かったと思う?」
考えるのも辛い。
生まれるタイミングが悪かったのだ。
年齢だけはどうしようもない。
彼にどんな過去があっても、変えられないもの。
私は彼につりあう歳じゃないから・・・受け入れるしか方法がないのだ。
そんなこと、わかっている。
「いろんな子と付き合ってると思うし、沢山経験だってしてるだろうね。」
どうして、そんなひどいこと言うの?
わかってるけど、雨宮さんの口から聞きたくない!
「でも・・・それは仕方ないことです!」
「受け入れるんだ?」
「はい。」
ずっと、お兄さんみたいな存在だったのに。
雨宮さんが、こんなに憎いのは初めてだ。
コメント (0)