「欲しいなら舐めろ」―強引に手繰り寄せられた私のすべては宵と共に彼の支配下へ堕ちていった

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「欲しいなら舐めろ」―強引に手繰り寄せられた私のすべては宵と共に彼の支配下へ堕ちていった (ページ 1)

社長室からは夜景が一望できる。

やっぱり夜景はスカイツリーよりも東京タワーだよね。

由美は社長の山下にお茶を出そうとしながら、窓の外の夜景に目を奪われた。

毎日見ている景色なのに、やっぱり目を奪われてしまう。

「仕事中によそ見とは、いい度胸だな。」

その瞬間を山下に見咎められる。

山下は辣腕社長として有名だ。

若くして成功しているだけに、自分にも部下にも驚くほど厳しい。

つい1ヶ月ほど前にも、会議に5分遅れた社員が左遷された。

「申し訳ありません、社長…。」

由美は慌てて謝った。

「仕事中にボーっとして、何を考えていたんだ?今日はずいぶん気合いの入った格好をして。」

言われて由美は赤面する。

今日は先日買ったばかりのスカートを履いている。

膝が隠れるくらいの長さのスカートだが、20センチ程のスリットが入っている。

「今日はデートなのかな?」

山下は不機嫌そうな顔で聞く。

「そんなんじゃありません。」

俯いて答える。

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