汐 の作品一覧(全38件)
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「もっと、エロい音、聴かせて」売れないミュージシャンにかき鳴らされる身体
カイの甘く掠れた声は私の耳から入って、血液に乗り、やがて心臓に達する。 そして、心臓から、また血液と一緒に全身を巡る。 快感、としか言いようのないものを、私はカイの歌を聴く度に感じた。 だけど、カイの歌はラジオやテレビで...
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2016.5.18
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緊縛されたまま仕事をこなすも動く度に陰核が刺激されて…至福の命令
電話で話す声やコピー機の動く音が、どこか遠くに聞こえる。 毎日、くり返している仕事は体が憶えているから、なんとかこなせているけれど、集中力は低い。 「千星さん、顔色あんまり良くないけど、大丈夫ですか?」 「うん…平気…」...
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2016.5.2
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厳しくも愛情あるシェフに激しく貪られる調理台の上の子羊
「千星、アミューズできたか」 「できました!」 厨房には色んな音が溢れている。 まな板の上で野菜を切る音、フライパンの中で魚をポワレにする音、ボウルのソースをかき混ぜる音。 「遅いんだよ。もっと、手際よくやれ!」 そして...
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2016.4.13
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横暴な客に捕まり乱暴な扱いを受けていたら…リセットされる嫌な記憶
歓送迎会の季節。 居酒屋は毎日、満員御礼。 忙しいのは当たり前。 わたしは皿及びグラス運びマシーンと化して、店内を動き回るだけだ。 「千星ちゃん、6番テーブルのリセットお願い。できるだけ早く」 「了解です」 「急かしてご...
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2016.3.26
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発作的な現実逃避先で出会ったコンシェルジュに快感だけの世界に導かれる
どうしても、仕事に行くのが嫌で、わたしは会社とは逆方向の電車に乗ってしまった。 発作的な逃避。 どこに行くのかも決めない、あてどない旅。 どこまで行くのか分からない電車は、気づけば海沿いを走っていた。 パソコンや無表情の...
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2016.2.22
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「好きなだけ、いかせてあげますから」下着専門店の店員さんに崩れ堕ちる程の―
その店はオーダーメイドの下着専門店だ。 補正ブラやガードル、ボディスーツを扱っている。 計算された下着を身につければ、嘘みたいにスタイルが良くなると評判が高い。 採寸にかなり時間をかけるので、注文しに行くのも完全予約制。...
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2016.1.22
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花屋で働く年下の彼がマーガレットの花束に込めた想い
金曜日。 一週間、仕事を頑張った自分へのご褒美に、私は花屋で花を買う。 一人暮らしの部屋を明るくしてくれる花も好きだけど…… 同じくらい好きな人が花屋にいるのだ。 私は弾む心を隠せない足で、駅前のメインストリートの端にあ...
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2016.1.8
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クリスマスに駆りだされたバイト先の店長に視姦されて感じちゃう
イルミネーション。 どこかのお店から漏れ聞こえる聖歌。 手を繋いで歩く恋人たち。 間違いなく、クリスマスイブ。 わたしだって、華やいだ気持ちで今日を迎えたかった。 「なのに、こんな恥ずかしい格好でケーキ売らなきゃなんてひ...
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2015.12.24
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ヤンデレ彼氏に鎖付きの首輪で監禁されて深い愛と独占欲に繋がれる
「昨日、何したか考えれば分かるよ」 朝、目覚めたら私は裸で、首にはレザーの首輪がしてあった。 そこから銀色の鎖が伸びる。 ベッドに腰かけて私を見下ろす彼氏に、どうしてこんなことをしたのか尋ねた結果がさっきの言葉。 「昨日...
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2015.12.6
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子どもの担任教師にお尻を叩かれお仕置きされて支配されていくココロとカラダ
離婚したのは、娘が3歳の時。 それから、5年が経って、私は三十路を迎え、娘は小学3年生になった。 1年生の時は優しい感じの年輩の先生で、娘もなついていた。 2年生の先生は若い女の先生で、よく遊んでもらった。 そして、3年...
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2015.11.19
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年下ホストにエレベーターで切なく獰猛な告白をされて…見えなかった両想い
一番は癒し、だと思う。 私がホストクラブに通う理由。 「リコちゃん、久しぶり」 「久しぶり。ボーナス入ったから来たよ」 「ありがとう」 担当のカイくんは、いわゆる弟系で笑顔が可愛い。 十歳近く年上の私を、ちゃん付けで呼ぶ...
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2015.11.1
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風邪をひいてかかりつけの病院を受診したら―大人の余裕に隠れたSな町医者
夏日に近い気温になったり、急に冷え込んだり、季節の変わり目が体に負担をかける。 多忙な仕事のストレスもあって、わたしはあっさり風邪を引き、なおかつこじらせてしまった。 実家暮らしだから、看病は母がやってくれるのだけれど、...
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2015.10.18
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「まだ、いけるでしょう?」優しく柔らかな執事の淫らで鬼畜なお仕置き
繁華街の路地裏。 細い道の突き当りにある雑居ビルの三階。 『執事喫茶シュヴァルベ』の看板にはカッコ書きでアロマトリートメントと付け加えてある。 小さなエレベーターで非日常に上昇して、ドアを開けるとハーブティーの香りがふわ...
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2015.9.30
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「お嬢様の願いなら、何でも叶えます」2人だけの合言葉で豹変する送迎係の献身
漆黒のアウディがコンビニの駐車場に入ってくる。 わたしを迎えに来た車。 大学生にもなって送迎されるのは嫌だけど、それが進学の条件だったから仕方ない。 一度、誘拐されかけた娘に対して両親が過保護になるのも頷ける。 わたしは...
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2015.9.6
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評判のバリスタに誘われて…大人の魅力とエロス溢れる情愛セックス
濃いコーヒーの香り。 ルート営業で疲れた頭が、一気にリラックスする。 外回りから会社に戻る前に、立ち寄るカフェはビル砂漠のオアシス。 夏の新メニューも試したかったけれど、結局、一昨日も飲んだカフェラテを選んだ。 「ミルク...
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2015.8.15
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「意地悪されたくて、猫の飴を買ってるんでしょうが」年に一度、夏祭りにだけ手に入る欲しいもの
祭囃子の音、提灯の光、屋台から漂う匂い。 「何の飴にしましょうか」 近所の夏祭り、わたしは去年も一昨年も買った飴細工を買う。 「猫がいいな」 ドキドキしながら、注文した。 「…今年もですか?」 「うん」 それは、わたし達...
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2015.8.7