酔った勢いで一目惚れした女性を家に…?!手コキで思わず喘ぐ僕 (ページ 2)

「ごめん…ありがと」

「…いえ、お怪我は…ありませんか」

「大丈夫…だけど…顔真っ赤だよ?」

…見られてしまった。視線をさまよわせていると彼女が僕の頬を触っていった。

「可愛いね、君、下の名前何ていうの?」

「…圭太です」

「圭太君か、いい名前。私は苑花っていうんだ。また話せたらいいね」

まさか下の名前を聞かれるとは…。

ぼんやりとしていると苑花さんはすでに喫茶店を後にしていた。

*****

六月十一日

苑花さんはいつものテラス席ではなく窓際のテーブル席でビールを飲んでいる。

普段はビールなんて飲まないのにどうしたんだろう。

もうこれでジョッキ三杯目だ。…少し心配だな。

いてもたってもいられなくなり勇気を振り絞って苑花さんに声を掛けた。

「こ、こんばんは…覚えていらっしゃいますか?」

「あっ!君、圭太君!一緒飲まない?」

お酒も手伝ってか苑花さんの口調は明るい。

「圭太君さ、いつも私のこと見てるでしょ?」

ぎくり、としてしまった。弧を描く唇がいつも以上に妖艶に見えるのはどうしてだろう。

「知ってるよ、ばればれ。それより圭太君もなにか飲まない?」

少しでも苑花さんと一緒いたい。

お酒は苦手だけれど苑花さんと一緒にいれるのなら構わない。

「じゃあ…カクテルで」

「おっけ、度数は?」

「三十で」

「え?本当に?凄っ!」

強くはない。だけど苑花さんにかっこいいところを見せたかっただけの意地。

カクテルが運ばれてくる。苑花さんが驚いた表情でこちらを見つめてくる。

一口飲むだけで喉が焼けるように痛い。我慢し一気に飲み干すとふわりと体が軽くなった気がした。

「圭太君って結構お酒強いんだね」

目を輝かせて笑う苑花さんが可愛い。

目じわもえくぼも口に添えられた両手も全て愛おしい。

…どうしたんだ、僕は。

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きゆっぇい

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