結婚するまでSEXしない!?お堅い年上彼氏を誘惑し続けたら、謝っても終わらないねっとりエッチが始まっちゃって!? (ページ 2)

「あ、テレビ見てる。録画?」
「録画です。そろそろ消化しなければと思って見始めたんですが…中々面白いですよ」
「じゃあせっかくだし、一緒に見ようかな」

 そう言って座ったのは、ソファに座るアオイさんの脚の間。
 いつもならこういうときの私は隣に座るのでアオイさんは少し驚いたような様子だったが、すぐに脚を開いてスペースを確保してくれるのは流石だ。

「どうしたんです?」
「たまにはいいかなって。気分?」

 もちろん気分が理由というわけではない。
 けれどそんなことを知る由もないアオイさんは納得したような声を出して、視線をテレビの画面へと戻してしまって。

 録画ならば遠慮することもないし、いざ…!
 私は緊張を悟られないよう一つ深呼吸をすると、もそもそと身体を動かしだした。

「っ!?」

 あくまでも偶然を装って、臀部を彼のソレに擦りつけているのである。
 当然驚いたように身をこわばらせた彼に「あ、ごめん。微妙にいい感じの位置に座れなくてさ。気にしないで」とだけ告げれば彼は黙り込んでしまったが、流石にこの状態をずっと我慢するのは難しいはず。

「っ、ぐ…」

 背後の彼の呼吸が少しずつ荒くなっていくのを感じながら、押し倒されるときを今か今かと待っていた──と、いうのに。

 突然腋の下に手を挿し込まれたかと思うと私はひょいと横へよけられ、肝心のアオイさんは「お手洗いに行ってきます」という言葉を残して颯爽と去ってしまって。

 …残された私は、暫く呆気にとられた後で静かに頭を抱えた。
 嘘でしょアオイさん。正気なのアオイさん。

 いや、誘惑はできていたはずなのだ。
 その証拠に呼吸がどんどん荒くなっていたし、何より私の臀部に当たっていたものの硬度も増していっていた。間違いない。

 なのにその状況で、目の前にいる彼女をよけてトイレって。トイレって…!

 もういっそ、私より便器を見ている方が興奮するとかだと思いたくなってきた。なんなんだあの強靭な理性。鋼より硬そう。

 しかし、しかしだ。
 間違いなく“反応”はしていたのだから、まだやりようはある。

 …まあ次の方法でだめなら流石にどう足掻いても無理だけど、そしたら潔く悟りを開く方向に考え方を変えよう、うん。

 

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