男運のない私をいつも慰めてくれる男友達に気づけば押し倒されていて…!? (ページ 2)
聞き返す前にぐい、と陸に抱き寄せられた。
そして驚く暇もなく、あっという間に唇に何かが――気づいたときには、陸にキスされていた。
「え、な…なんで…」
「…俺はどうでもいい相手の相談なんて聞かないよ。果穂だから――ずっと、果穂だから話聞いてたんだよ」
それは、つまり――鈍い私でもさすがにここまで言われたらわかる。
陸はいったいいつから、私のことを――?
混乱する頭で必死に考えているうちに、気づけば私は陸にソファに押し倒されていた。
びっくりして、覆い被さる陸を見上げれば真剣な瞳と視線がぶつかる。熱を帯びた指先が、頬に触れた。
*****
「あっ、あ、陸…ゃ、あん、だめ…」
「へえ、果穂はちょっと強くされる方が好きなんだ。もしかして少し痛いくらいが気持ちいい?」
「やっ、ちが…ああっ、ん」
「ちがくないよね? だって中もうとろとろ」
陸に触れられた身体はすっかり彼によって蕩けさせられていて、私はもう何も考えられなくなっていた。
秘部に埋まった指が動くたびにくちゅくちゅといやらしく水音が響く。
このリビングでいつも陸に愚痴を聞いてもらったり他愛のない話をしていたのに、今は、こんな――。
私は荒い息を吐き出した。
「やぁっ、あ、あ…気持ちいい、気持ちよくなっちゃう…や、ぁ」
「ん、たくさん気持ちよくなっていいんだよ。嫌なこと全部忘れるくらい気持ちよくしてあげるから、俺に集中して」
「あ…」
陸の言葉に思わず息を呑んでしまう。
本当に――?
今まで、付き合っていてもあまり男の人に大事にされているという実感がなかった。それでも好きだから、悪い方に考えないように、悪く捉えないようにとそう頑張って意識を切り替えていたけれど。
今回、浮気されていた挙げ句音信不通になって、はっきりわかった。
いや心の奥底ではずっとわかっていたはずだけれど、もう認めるしかなくなってしまった。
私はずっと都合のいいようにされていただけだ。
「果穂」
優しく名前を呼ばれて、顔を上げる。すると陸がこちらを覗き込んでいた。
「…俺ならそんな顔させないから」
こういうとき、なんて返したらいいんだろう。
ろくに返事もできずにいる私に気を悪くした様子もなく、陸は目を細めた。
いつから陸は私のことを好きなんだろう。
ぼうっとそんなことを考えていると、中に埋まっていた指がゆっくりと引き抜かれた。ぎっと鈍くソファの軋む音がする。
そう間を空けずに、秘部に陸の熱があてがわれた。
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