イケメン義弟の誘惑に逆らえず、キスされてついに一線超えちゃった… (ページ 2)

風呂上りの私は当然スッピン。
出来ることなら早く自分の部屋に戻りたいのに、楓真に呼び止められた。

「ちょっとだけ付き合ってよ」

そう言って楓真が冷蔵庫から取り出したのはお酒だった。

「たまにはゆっくり過ごしたくてさ。親父たちは旅行だろ。だめ?」
「うっ…」

とびきりの上目遣いでお願いされて断れる鋼の心なんて持ってない。

「ちょっとだけだよ」

ソファに並んで座り、全く頭に入ってこないテレビはただ垂れ流しの状態。
会話はお互いの親の話や他愛もない話で、気付けば2時間もたっていた。
いくら明日が休みだからといっても、普段よりお酒が進んでしまいほろ酔いだった。

「義姉さん、大丈夫?」
「大丈夫。でもちょっと飲みすぎたかも。そろそろお開きにしよっか」

空き缶とお皿を片付け洗い物をしていると、背後に楓真が立っていた。
シンクの淵に手を付き逃げられそうにない。

「なに? どうしたの、酔った?」

私はなんとか平静を装っていたけど、不意に耳元で楓真が囁いた。

「義姉さん、俺のこと好きなの?」

その台詞に色んな意味でドキッとしてしまうが、バレないように姉として振る舞う。

「もちろん、家族なんだから当たり前でしょ」

(完璧な答えでしょ。これならバレないはず)

高を括った私は背後でクスリと笑った楓真には気付かなかった。
楓真は洗い物をする私の腰を後ろから抱き締め、さっきよりも密着してくる。

「楓真、ちょっとなに…」
「義姉さん、それ本気で言ってる?」
「え?」

洗い物で手が離せない私の耳たぶを優しく甘噛みし、意地悪く囁く。

「家族じゃなくて、俺のことどう思ってるの? 推し、なんだよね?」

ふふっと悪戯な笑い。
っていうかバレていたなんて。

誤魔化そうにも頭が真っ白になって言葉が出てこない。
今、頭の中にあるのは気持ち悪がられたらどうしようということ。
一緒に暮らしていくのに問題は起こしたくなかった。

「それは…その…」
「バレバレだよ。知らないフリしてたんだけど、可愛い義姉さんが酔っぱらってるの見たら意地悪したくなっちゃった」

ペロッと耳たぶを舐められる。

「やぁ…」
「義姉さん、敏感だね。耳弱い人?」
「やめ…」

抵抗できないのをいいことに、楓真は私の耳をちゅくちゅくと音を立てながら舐めてくる。
ぞわぞわとした快感が背筋を走る。

「あ、あぁ…」
「ほら、洗い物しないと。俺のことは気にしないでいいから」

ごそごそっとお腹あたりで何かが動いたかと思うと、パジャマのボタンを外されていく。

「ちょっとやだ、やめて」
「なんで? ほらここ、服の上からでも分かるけど、義姉さんブラつけてないでしょ。乳首たってる」

軽く服の上から乳首を擦られる。
それだけで体はビクッと跳ねて洗い物の手が止まる。

「楓真、だめ…」
「ほんとに? 義姉さん、こっち向いて」

ぐいっと顎を後ろに引かれると強引にキスされる。

「ん…」

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