オネエ彼氏とお揃いのネイルをすぐに剥がしてしまう私に施されたえっちな戒め (ページ 2)

「はい出来た」

「あ…ありがとう」

そんな風に思ってしまうと、自分だけの都合で止めてしまうのもなんだかな…とわたしは頭を悩ませた。

「するの、嫌?」

「嫌じゃないけど…わたし忘れちゃうし」

「嫌なわけじゃないのね?」

だって申し訳ないと応えれば、彼は「じゃあ」とにっこり微笑む。

「忘れられないようにすればいいじゃない」

ね?と簡単に言ってのける口元は綺麗な弧を描いているのに、瞳は決してそうではなかった。

求められるがまま手を差し出せば、そのまま甲に口付けられる。

ちゅっと軽いリップ音を立てる柔らかい唇に思わず目を奪われた。

「まだ乾いてないからあんまり動いちゃ駄目よ」

「…?」

そんな分かりきった事を何故今更言うのだろう。

そう思って彼を訝しげに覗き見れば、

「っ!」

掴まれている手の指を、舐められた。

器用に爪の部分は避け、指の先から付け根の方までつつつと舌先で擽るようになぞり、時折軽く吸い付かれる。

ぴちゃぴちゃと小さく音を立てながら彼はわたしを蹂躙していく。

右手の親指から始まったその行為は、人差し指、中指、薬指…そして小指へと続き、その頃にはわたしは息が上がってしまっていた。

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