バラの香りに包まれたリゾートホテルでの夜、先輩に身を委ねて自分から脚を開き明け方まで喘がされて……もう無理です!
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バラの香りに包まれたリゾートホテルでの夜、先輩に身を委ねて自分から脚を開き明け方まで喘がされて……もう無理です! (ページ 1)
夜でも広大なバラ庭園から運ばれて来る甘い香りが、広いバルコニーに満ちている。
昼なら、庭園の向こうに広がる森に囲まれた美しい湖を眺めることができる。
けれど、今の景子にその余裕はなかった。
「んっ、んぅぅッ……」
バルコニーの柵にすがりつきお尻を突き出す格好で、景子は後ろから貫かれていた。
抑えようのない喘ぎ声は、後ろから伸びる大きな手に塞がれている。
「ちゃんと声を抑えないと、両隣に気づかれるぞ」
笑みを含んだ声で耳元で囁かれるが、すっかり感じやすくなっている景子には、それさえも官能的な刺激となった。
ふと、口を塞いでいた手が離れる。
「……は、ぁ……」
何度か大きく呼吸を繰り返した景子の腰が、グッと力強く引かれた。
ズン、と最奥まで肉棒が届く。
「……ッ!」
頭のてっぺんまで電流のように快感が駆け上り、思わず上げそうになった悲鳴を歯を食いしばって堪えた。
突き上げは容赦なく続き、溢れる愛液によるいやらしい水音と肌を打ち付け合う音、それから景子の荒い息遣いだけがそこにあった。
「く、はぁ……んぅ……ん、ンン……ッ!」
頭の中が真っ白になるような強烈な絶頂に震え、景子の膝はついに崩れた。
*****
ベッドに運ばれた景子は、まだぼんやりとしている。
隣でやさしい手つきで髪を梳いているのは、会社の先輩で恋人の尚悟だ。
尚悟が持って来たリゾートホテルの宿泊チケットを使い、湖とバラ庭園の美しいここへ二人で訪れたのである。
今日はバラ庭園を散策した。
世界中のバラを集めた庭園は、ホテルが自慢するだけあり豪奢なものだった。
ちょうど今が見頃で、景子はバラの甘い香りに酔ってしまいそうだった。
尚悟と手を繋いで歩き、人目の付かないところでこっそりキスをした。
まるでおとぎ話の世界にいるような気分にさせてくれる、不思議で心躍る庭園だった。
明日は、森の散歩コースを歩き、湖を眺めに行く予定だ。
「広いバルコニーとはいえ、なかなかスリルがあったな」
クスッと尚悟が笑みをこぼす。
景子は、少し唇を尖らせた。
「誰かに見られたら私、もう生きていけません……」
「そう言うわりには、自分から押し付けて来てたけど」
「き、気のせいですっ」
景子は本気でそう思いたいが、最後の方は気持ちよさに負けて夢中で感じていたので自信がない。
「本当に誰も見てないし、気づいてない。みんな、自分たちのことで頭がいっぱいだから」
「そうあることを願ってます」
尚悟は苦笑した。
「ところで先輩……」
言いかけた景子の口が、尚悟の指先に遮られる。
「二人だけの時は?」
「あ……えっと、尚悟さん……」
名前で呼ぶのはどうにも照れくさくて、景子は視線をあちこちに彷徨わせながら、小さな声で彼の名を口にした。
会社で二人の関係を隠しているわけではないが、公言しているわけでもなく、けじめのためにも社内にふさわしい呼び方をしているのだ。
景子は、少し火照った頬をごまかすように軽く咳払いをする。
そして、尚悟にじっと見つめられていることに気が付いた。
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