兄弟のように育った幼馴染と一線を超える夜…。彼氏と別れた私を一晩中となりで慰めてくれる優しい幼馴染に甘えてしまって…!?
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兄弟のように育った幼馴染と一線を超える夜…。彼氏と別れた私を一晩中となりで慰めてくれる優しい幼馴染に甘えてしまって…!? (ページ 1)
「私だって…私だって……本当は彼と一緒に気持ちよくなりたかったっ…」
「…そうだよな」
「セックスで感じれなくても、彼に気持ちよくなってもらいたくて…私なりにがんばってたんだよ…」
「…がんばるもんでもないんだけどな…セックスって……でも、お前は一生懸命だったんだよな」
えらかったな…といって幼馴染のタツは私の頭を優しく撫でてくれた。
その優しい手つきに、ついさっき、彼氏と別れたばかりの私の瞳からは、ポロポロと涙がこぼれ落ちてきた。
どうやら私は、自分で思うよりもずっと、元・彼氏のことを好きだったようだ。
別れた理由は…私と彼の、セックスの相性が合わなかった、ということが原因だった。
それに、もしかして私は不感症だったのかもしれない…
私は彼の前ではいつも気持ちいいフリをしていたけれど、本当は一度もイったことがなかった。
それでも、彼の誠実で誰にでも優しい人柄に惹かれていたし、彼の私を見つめる優しく瞳が何よりも大好きだった。
セックスの相性なんて、付き合っていくうえで、それほど重要ではないと思っていた。
相性が良くなくても、この人とならずっと一緒にいれる、そう思っていた…。
「っ…う、…ううぅぅ〜っ…っ…」
言葉にならない声で泣き続ける私の頭をタツはただ黙ってずっと撫で続けてくれた。
タツにこうして頭を撫でられるのは、いつぶりだろう。小さい頃、母に怒られて泣いていた私を、よくこうしてタツが、「大丈夫だよ、僕がいるよ」と、頭を撫でて慰めてくれていたよう気がする。
いつしかその大きい、ちょっと骨ばった手から伝わるぬくもりがあまりにも心地よくて、タツのなすがままに、頭を預けていた。
どのくらいそうしていただろう…。
「あのさ…お前が悪いんじゃないよ。どんな好きな相手でも、やっぱりさ、身体の相性ってのがあるんだよな…心から好きな相手と、セックスの相性もばっちり合うってのはさ、けっこう奇跡に近いもんなんだよ」
タツの声は、傷ついた私の心に優しく入ってくる。
幼い頃から兄弟みたいに育ってきた大事な幼馴染。
元・彼と別れたショックで、私はどうかしてしまったのかもしれない。
今、タツの優しさに甘えたくて仕方がない…。
私よりも背が低く小さかった男の子は、いつの間に…こんなに素敵な男性になっていたのだろう。
その欲望のまま、涙に濡れた瞳で私はタツを見つめた。
「ねぇ、タツ…じゃあさ、本当にその身体の相性っていうのがあるか……試してみる…?」
「…ん?…どういう…!?」
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