飼い猫ばかりを可愛がる彼に寂しさを感じていたら…気づいてくれた彼と2ラウンド
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飼い猫ばかりを可愛がる彼に寂しさを感じていたら…気づいてくれた彼と2ラウンド (ページ 1)
「元気にしてたか?ははっ、相変わらずお前は可愛いな」
休日、自宅に来た恋人を玄関で出迎える。
普通なら心が浮き立つような状況。
なのに私の気持ちは複雑だった。
だって今、英治の腕の中にいるのは…
「あ、こら、舐めるなって。シロはほんとペロペロすんの好きだよな」
なんで彼女の私じゃなくて、私が飼ってるペットの猫なの!?
(ちなみに「シロ」っていうのが名前。真っ白い子猫だから)
私にも見せないような、でれーっとした顔。
頬ずりなんかしちゃって。
英治ってば家に来る度にこうなんだから……これじゃあ、どっちが彼女なんだか分からない。
「そういや、なんか良い匂いするな」
「お昼ご飯作ってたから」
「絵美のご飯楽しみだなあ」
やっと私に向けられた笑顔。
でも、それも束の間。
「なあ、シロもそう思うだろ?」
腕の中のシロに話しかける。
返事なんて返ってこないのに。
思わず溜息がこぼれた。
「飲み物用意するね。適当に座ってて」
一向にシロを離す様子のない英治を置いて、私はキッチンに戻った。
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