心折れた夜、やっと気持ちが通じたと思ったらいきなりオモチャ責めのお仕置き (ページ 5)
「ほら、どうしてほしいんですか?下のお口は物欲しそうで素直なのに、上は強情ですね?」
「ァッ、それ、やめっ…んああっ!」
雅人がバイブの持ち手をお尻に傾けて、挿入部の先っぽはGスポットを押している。
もう、我慢できない…イキたい…
「も、イキ、ったいのぉっ!無理、無理無理イく〜!」
「どうしてほしいんですか?」
「イか、せてほしいっ!」
「“お願いします”は?」
「おね、っぁ、も、無理っ!〜〜〜っ!♡」
ガクガクと脚が震える。
お願いという前に耐えきれずに絶頂してしまった。
「…お嬢様、まだちゃんとお願いしますって聞いてませんが。勝手にイきましたね?」
「それはっ、無理!気持ちよすぎたの我慢なんてできない!」
恥ずかしすぎて顔を背けてしまう。
ギュッと目を瞑っていたけど、雅人の香りがフワッと香ってきた。
目を開けると、目の前に雅人の顔。
「待てができない悪い子には、お仕置きが必要ですね」
嘘でしょ…と抗議の表情で雅人を見ると、雅人がシャツのボタンを外しだした。
乱雑に投げ捨てられる衣服。
「こんなに思いきりイッた後、コレを挿されたら…どうなるんでしょうね?」
ニヒルな笑みを浮かべる雅人。
ドキドキが止まらないけど、顔はひきつる。
もう足が立たないくらいになってるのに、体の奥は既に次の快感に期待を滲ませてしまっている。
ーーーーーその日は意識を飛ばすまで抱き潰された。
数日後、親に呼び出され聞かされた話に私は衝撃を受けることになる。
「花純、縁談の相手が決まった。雅人くんだ。雅人くんなら人柄も仕事での実力も申し分ない」
「え、縁談相手のリストに雅人いなかったじゃない!」
「雅人くん土壇場で立候補してくれたのよ。…花純、よかったわね」
満足気に頷く父と、ニヤニヤこちらを見てくる母。
雅人がニッコリと笑ってきた。
「私は結婚する気しかありませんから」
「け、けっ…!?」
陥落させるのは不可能だと思ってた彼は、本性を晒した途端にグイグイな俺様婚約者になりました。
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