「もっと、エロい音、聴かせて」売れないミュージシャンにかき鳴らされる身体 (ページ 7)
「もう、だめだ…リコさん…出すよ?」
「うん。出して、カイ」
「リコさん…リコさんっ…」
腰のリズムを速めて、カイは荒い息で何度も私の名前を呼んだ。
「ああ、んぁ、カイっ…」
歌うように名前を呼ばれ、私も絶頂へと近づく。
もう、何も考えられない。
ただ、カイの声と、二人が繋がっている場所から漏れる音だけが、私を支配していた。
「はぁ…う…くっ…!」
私にしがみついて、カイが熱液を放つ。
「ぁ…出てるぅ…ふああ!!」
カイの放った白液の熱さに、私はまた達してしまった。
「しずく、いや、蜜滴、がいいかな」
ベッドに横たわったまま、カイが思案している。
「何が?」
「リコさんの声と音を使う曲のタイトル。思いっきり、エロいのがいいっすよね」
「もしかして、さっきの話、本気だったの…?」
喘ぎ声をサンプリングするとかなんとか。
「うん。でも、まだ声とか録れてないから」
カイは甘えるように私に抱きついた。
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