同棲中の彼氏がホストが故に…ツンデレ彼女が彼氏のドSスイッチを押しちゃう夜 (ページ 4)
深夜、飲み明かして帰ってきたらしい悠貴。
私はというとヤケ酒で泥酔。
「こら、ベッド行け」
軽く揺すられるが、酔っぱらって起きられないし何よりも気持ち悪い。
無視し続けていれば、抱き上げられてベッドに投げ捨てるように運ばれる。
もういいや、このまま寝てしまえ。
起き上がって会話を切り出すのも面倒で。
薄眼を開けて伺えばベッドに浅く腰掛けて溜息をついている彼。
喧嘩したまんまだったな、そういえば。
「……千慧」
頭に手をぽんと置かれる。
「好きだからな、ほんとに」
罪な男。
そんな言葉私以外の女にだって腐るほど言っている癖に。
寝ているうちに不意打ちだなんて狡い。
「…好きなら、ちゃんと証明して」
「え、起きてた?」
こくりと頷けば、くいっと顎を引き上げてキスされる。
ロマンチックな光景に似合わず、私たちの吐く息はお互いにお酒臭い。
けれど、そんなこと知らない。
あんなに気持ち悪かったのに、もうどうでもいい。
今は私にかまって欲しい。
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