同棲中の彼氏がホストが故に…ツンデレ彼女が彼氏のドSスイッチを押しちゃう夜 (ページ 3)

どうしてこんなに散らかってるんだろ…って彼への誕生日プレゼントが大量入荷したからか。

私からのプレゼントなんて埋もれちゃうくらい。

「彼女一択でしょーが」

「ふーん、あっそ」

「なに、怒ってんの?」

「ちょっとね」

胸糞悪い。

堂々と彼氏彼女と言えればいいのに、それができない彼の職業。

ラッピングもそのままに放置してある煌びやかなプレゼントたちが憎い。

この男はそんなものに興味なんてないのに。

「ハッキリ言えって!」

そう言われて、拳に力が入る。

どうして私が打たれなきゃならないの。

私は泥棒猫でもなければ浮気相手でもない。

正真正銘彼女なのに。

こんなことで神経を逆立てる自分自身にもイライラする。

けれどまだ言わない、というか言えない。

そんなこと口に出せばまるで私がホスト辞めてほしいみたいだから。

ホストはこの男の天職だ、それに嫌ってわけじゃない。

「そろそろ準備しないとだめでしょ」

気まずい空気。

無言のままご飯も食べずに家を出ていく後ろ姿を追いもせず背後で感じていた。

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