同棲中の彼氏がホストが故に…ツンデレ彼女が彼氏のドSスイッチを押しちゃう夜 (ページ 2)
帰ると悠貴はソファーで寝転んでジャンプを読みふけっていた。
出勤はどうもまだらしい。
同棲している彼はホスト、しかも売れっ子ナンバーワンのホスト。
顔はそれなりに整っているし、手先の器用さやらノリの良さやらで短期でナンバーワンまで上り詰めた。
しかも同伴やらアフターといったことをノルマ分しかこなさずに。
もはや才能だと感じている。
だけれど私の前では基本ぐうたらで女に何故かモテること以外取柄はない。
小さく溜息をつく。
なんでこんなのがモテるんだろ…わけわかんない。
さっきのモテ要素から差し引いたらマイナスになるほどこの男はダメ人間だ。
そんな男とどうしてこう何年も付き合っているのか自分でもわからない。
「…ただいま」
「ん、おかえり」
ジャンプから目は離さない、薄情な男。
服装はトランクスに白いTシャツと中年のような出で立ち。
「…はぁ」
彼から視線がやっと送られる。
「さっきからそんな溜息ばっかついて幸せ逃げるぜ」
「…もう逃げた」
「どったの?」
「あのさー、私は悠貴にとって彼女なのか、世話役なのかどっち?」
テレビのリモコンを探しながら問いかける。
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