ヘタレ同期に突然椅子に座ったまま手首を後ろで縛られて…OK以外許されない告白
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ヘタレ同期に突然椅子に座ったまま手首を後ろで縛られて…OK以外許されない告白 (ページ 1)
「ごめん。もう我慢できないんだ」
月の明かりと外の夜景の光しか届かないオフィスで、私はあろうことか椅子に座ったまま手首を後ろで縛られていた。
何がどうなってこうなったのかなんて、私にも分からない。
目の前で欲情した瞳をしているのは紛れもなく同期の健一で。
だけどこの会社に入って三年間。
変な空気になったことなんて一度もない。
「なっ、ちょ、ちょっと待った!し、したいならお金出してあげるからそういうお店に行きなよ!」
椅子をガタガタと揺らしながら、私は窓際に向かって逃げるように椅子を移動させた。
たまたま今日一緒に残業したっていうだけで、健一の性欲処理なんかに使われたくない。
「何か誤解してるみたいだけどさ、俺が欲しいのは香奈だけだよ」
カツン、と椅子が壁に当たる音。
そう、もう逃げ場はない。
「ほ、ほほほ欲しいって、な、何それ……ちょっと理解、できな……」
唇に健一の指が触れる。
ゆっくりと右に左になぞられて、背中がゾクッと粟立った。
やだ……私、おかしい……
相手は健一なんだよ……?
もともと私は恋愛には疎いほうだ。
セックスだって私にとってはスポーツのようなもので、愛を確かめる行為だなんて思ったことは一度もない。
それに健一のことも仲のいい同期としか認識してないし、男だとか女だとか考えたこともなかった。
それなのになんで今……健一が男に見えるの……?
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