「すべての男に嫉妬してるよ」カラオケボックスで知らされる彼の本音 (ページ 2)

180以上はありそうなスラリとした長身。

しかも、息を呑むほど端整な顔立ち。

20代後半、といったところか。

『今、違う部屋にドリンク運ぶついでに、こっそり怜依ちゃんがいた部屋の中のぞいてきたんスけど、なんかがっついた今風の若者の三人組で』

一馬が自分を棚に上げ、言い募る。

『あれじゃ、部屋に戻ったら怜依ちゃん、間違いなくヤられちゃいますよ』

男が、はぁ、とまた溜息をつく。

『なんでそんな奴らと・・。とりあえず空いてる部屋に寝かせておくか。平日だし、上のほうあいてるだろ。俺、仕事まだ終わらないから、送っていけないし』

時計を見上げ、そういう。

一馬も同意し、端末をカチャカチャならすと、空き状況を確認する。

『そうっスね。今、確認してます・・・あ、 6階なら今お客さんいないから、大丈夫ですね』

『じゃあ、ちょっとこいつ置いてくるから、受付頼む』

『了解っス。・・ごゆっくり』

一馬が、にやにやしながら言う。

男が苦笑していう。

『馬鹿、すぐ戻る』

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