気が狂いそうな程焦らされ、冷ややかな目で見下ろされる拷問のようなセックスの真意は― (ページ 7)

「この間の、そのせい…?」

「俺、心狭い…」

悲痛な声に、申し訳ないけど笑ってしまった。

こんな可愛い巧くん、初めて見る。

「怖かったけど、ああいう巧くんも、よかったよ?」

途方に暮れた顔でぽかんとしてから、少し笑って、巧くんは首を振った。

私の頭を引き寄せて、柔らかいキスをくれる。

「俺はもう嫌だ」

優しくするほうがいい、と。

大好きな声が、言った。

-FIN-

この作品が良かったら「いいね!」しよう

86

コメント (0)

コメントを書く