気が狂いそうな程焦らされ、冷ややかな目で見下ろされる拷問のようなセックスの真意は― (ページ 2)
「あっ、あっ、そこダメ…あっ!」
怖いくらい正確に、私の弱いところを刺激する。
快感の坂を駆け上らされ、私は力なく叫んだ。
「あっ、ダメ、ダメっ、あ…っ?」
視界が白くなってきて、もう少しというところで、急に現実に引き戻された。
指があっさりと抜かれたのだ。
(えっ…?)
がくがくする膝は、放っておかれたらもう身体を支えていられない。
次第に落ちていく腰を、長い指がつかんで乱暴に引き上げ、次の瞬間、私は悲鳴をあげた。
「嫌ーっ!」
舌が、ぬるりと入ってきたのだ。
この体勢でそこを舐められるのが、私は本当に嫌で、恥ずかしくて死にそうになる。
「やめて!…あ、嘘、やだ、やだ…」
ねっとりと割れ目の隙間を這って、舌が上のほうへ進んでいく。
それだけはと抵抗したけれど、がっちりと私の腰をつかんだ手は許してくれない。
「…や、後ろは、嫌…」
私はシーツを握りしめて、本当に泣いていた。
けど懇願は、聞き入れられなかった。
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