看病してくれていた彼に甘く誘導され、強い快感を与えられて痛感する幸せの切なさ (ページ 3)
息をする事もままならない程激しくて、微熱のせいもあってか、あたしは既に一人で立ってられない。
力が抜けて膝が落ちそうになると、彼が自分へとあたしを強く引き寄せるから、あたしは彼の胸をぎゅうっと掴んだ。
頭の中がトロトロに溶けたようになって、少しづつ息が漏れ始める。
名残惜しそうに顔を離すと、あたしに負けないくらいとろけた彼の顔があった。
「大丈夫なの?体調は」
あんなキスしといて、今更そんな事言うなんて。
『涼くん、えっちな事して?』
そう言うとふわりと体が浮いた。
所謂お姫様だっこをされたままソファーに寝かせられると、息もつく前に再び激しくキスが降ってきた。
器用にホックを外されると、服ごと捲りあげられて露わになる。
部屋が明るいお陰で無防備に露出されると急に恥ずかしくなって、手で隠そうとすると、片手であたしの両手を頭の上に固定した。
「隠しちゃ見えないでしょ」
『…明るいの恥ずかしっ』
「えっちな事したいって言ったのは誰?」
両手を固定されたまま、あたしの首筋を一舐めすれば、
いつも以上に体が敏感になっていたのか、『あっ』という声と共にピクンと大きく反応してしまう。
そのまま舌先で二の腕の内側に軽くキスをした。
いつもと違う攻められ方で、恥ずかしいのに感じてしまう。
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