大好きな彼とのお泊りデート。さあいよいよ挿入、というときにスマホが着信をして…… (ページ 3)
それでも、ぬちゅ、ぬちゅ、という恥ずかしい音が、「はぁ、はぁ」という恥ずかしい息が、電話の相手に聞こえてしまわないか、恥ずかしくてしょうがない。
このまま挿入なんてしたら、きっと私は、おかしくなって、あえぎまくってしまうだろう。
(高木さん。だいすき。早く、続きをしたいよ。)
のどまで出かかった声を止め、思いをこめて、手を伸ばす。
胸をなでてもらうより、髪をなでてもらうより、手をにぎってほしかった。
すぐに判ってくれた高木さんは、さっきのように指をからめて手をにぎってくれた。
「OK。いいよ。もうホテルなんだよね? ん。じゃあ引き続きよろしく頼む。お疲れ様」
もしかして、この用事は、電話ではなくメールでもすんだかもしれない。
だけど、遅くまで遠くで仕事をしている同じチームの後輩を直接話してねぎらいたかったのだろう。やさしい高木さんらしい発想だ。
「晩飯の領収証、ちゃんと提出しろよ」
高木さんはお兄さんみたいな声でそう言うと、通話を終了した。
そして、いつもお行儀のいい高木さんにしては珍しく、スマホをぽいと放り投げ、私の上にかなり強引に、本格的にのしかかってきた。
私も、いつもよりずっと積極的に、高木さんにしがみついていく。
足を開き、足をからめ、ぎゅうっとしがみついていく。
もう誰も私たちを邪魔しない…その思いが、どんどん、私たちを、大胆に、いやらしく、していった。
「いますぐいれる」
「はぁっ…ん。高木さん、いれて、いれて。いますぐ、いますぐいれて」
私たちは両手をからめあい、舌も唇も、唾液もからめあった。
かたくて長い高木さんのペニスが、ぬちゅうっと一気に、膣内にすべりこんでくる。
「あぁ♪ …高木さん、きもちいぃ…きもちいいよぉぉ!」
セックスをするのは一か月ぶりくらいだった。
だから余計、気持ちよくて、声が止まらない。
高木さんも興奮しているらしく、今までにない激しさと強引さで、ぐちゃぐちゃに私のナカをかきまぜてきた。
「あんっ! すごい、すごい、それ、だめ。だめ、だめぇ!」
(私、男の人は、高木さんしか知らないのだけど)こんなに激しくめちゃくちゃに出し入れされたことは、これまで経験がなかった。
ぷつっと膣の入り口をかきわけてペニスが入ってくる鋭い快感。
くちゅくちゅとペニスが膣内をこすっていくとろけるような快感。
奥の奥にあたってくる、ずんずんとしたリズミカルな快感。
全部がいつもの何倍も激しく、ともすれば乱暴なくらいで、それが、とてつもなくきもちよかった。
「あぁああっ! すごい、すごい! そんなに早いの、だめぇっ! そんな奥も、だめ! そんなに、ずんずん、しちゃ、だめ、だめだよぉ…」
生まれて初めて、喘ぎ声が止まらなくなり、叫び続けてしまった。
これまでは、やさしくて思いやりのあるスローなセックスばかりだった。
「本当にやめていいの?」
「あぁあ、だめぇ…」
「ヤバイ。いじめたい。こんな綾、初めて見た」
高木さんも、いつもよりさらに意地悪くて、強引だ。
「ん、んぁ、んっ!」
彼の激しいピストンのせいで、ベッドも、私の胸も、激しくゆれる。
今日の私たちは、まるで、欲情した獣みたいだった。
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