映画館で隣の男が指で私の体を弄ぶ。エスカレートする指の動きに興奮が止まらない。

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映画館で隣の男が指で私の体を弄ぶ。エスカレートする指の動きに興奮が止まらない。 (ページ 1)

映画館の前で私は彼の浩二を待っている。

久しぶりの映画デート、会うのは3週間ぶりで、ドキドキしている。

でも随分待ったのに来ない。

携帯が鳴ったので見てみると、浩二だ。

「実花、ごめん今日のデート、急遽会社に呼び出されて行けなくなった!本当にごめん!」

「えー!すっごく楽しみにしてたのに。断れないの、浩二?」

「それがお得意の仕事で無理なんだ」

「じゃあ、夜だけでも会おうか」

「それが…トラブってて多分夜中までかかりそうで…」

「なにそれっ!?何週間ぶりだと思ってるの?次いつ会えるかわからないんだよ!」

「わ、わかってる、でも…あ、ごめん行かないと。実花、また今度電話する、じゃあ」

私の話を最後まで聞かずに彼は電話を切ってしまった。

信じられない、映画も楽しみだけどその後の大人の時間を心待ちにしていたのに。

下着も可愛いのを選んで心も体も夜を楽しみにしてたのに、すべて台無しじゃない!!

もういい、帰ろうと思ったけど、すでにチケットも買っちゃったしなあ。

悶々としながらもその映画を諦めきれず、ひとりで映画館へ入ることにした。

映画館は結構空席が多く、どこでも座れそう。

壁際近くの出入り口から遠い席に座ることにした。

途中席を立つ人がいても視野に入らないだろうから。

この方が映画に集中していられる、と。

それがまさかあんなことに…。

*****

広告がしばらく流れた後、館内が暗くなり映画が始まろうとした。

久しぶりの映画館、やっぱり雰囲気が違う、そう思いながらドキドキしてスクリーンを見つめていると、人の走ってくる足音が聞こえてきた。

いるいる、開始直前に入ってくる人。

男か女かもわからないけど、何故だかその人はこれだけ空席があるのに、わざわざ私の右隣に座った。

足元をチラリと見ると、男…。

注意深く視線を上にあげると、帽子を深く被っていて顔は見えない。

何故ここに座るの?

ちょっと不愉快…。

私の左側はいくつか席を空けて壁になっていて、今さら立ち上がって出て行くのも億劫だ。

仕方がないので隣人をあまり気にしないように映画を観ることにした。

*****

映画は恋愛もので、なかなかよいストーリーだった。

映画の中盤、見入っている時にそれは突然起きた。

例の隣人が私の手、それも膝の上に置いてある手をそっと握ってきた。

ぞわっと体に戦慄が走る。

痴漢!?

私は恐ろしさのあまり固まってしまった。

その指の動きは決して乱暴ではなく、撫でるように私の手や腕の上を優しく滑らせる。

(どどど、どうしたらいいの!?)

パニックになるも、体は動けない。

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