約束するまでクリや中の壁を弄ばれて…わがまま執事のお仕置き
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約束するまでクリや中の壁を弄ばれて…わがまま執事のお仕置き (ページ 1)
「先ほど、お話しされていたのはどなたですか?」
毎日送迎をつけてくれる、私のお世話係り兼執事の良輔がこちらも振り向かずに車を発車した。
いつもならお帰りなさいとかお疲れ様でしたとか、笑顔で出迎えてくれるのに。
やけに冷たい声で、後部座席に乗った私を振り返りもしてくれない姿勢にあれ?と首を傾げる。
「ただのクラスメイトだよ」
良輔は白い手袋をつけてるせいで余計に骨張って長く綺麗に見える指でするするとハンドルを握る。
このお坊ちゃんお嬢ちゃんだらけの学校の、しょっちゅうあるイベントの1つに誘われただけ。
そう簡潔に付け加えると、ぴしっと車内の空気が一段と冷えた気がした。
…あれ?
「雛子様は、お友達が多くいらっしゃるんですね」
「そんなことないよ」
「先週もクラスメイトに傘を借りたと仰っていましたが先ほどの方に借りたんでしょうか?」
「いや、違う子だけど…」
「なるほど」
いやだから、何がなるほどなの?とは聞けない。
どうやらこの執事は怒っているらしい。
なんで怒ってるのか、と思いつつふと窓ガラスを見ると明らかにいつも通る道ではなくて。
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