お金を巻き上げるつもりで近づいたリーマンに知らない感覚ばかりを教えられて芽生えるもの (ページ 3)
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
よすぎて逃げ出したい、でももっと欲しい。
ふいに、身体の強張りが一瞬だけ解けて、その瞬間、びしゃっと温かいものが脚を濡らした。
「え…」
「初めて?」
神原が、滴を垂らす指を舐めながら、私を見下ろした。
息も絶え絶えの私は、何がなんだかわからない。
「吹いたんだよ、今」
「…え?」
吹いたって…潮?
初めてどころか、そんなのAVの中の話か都市伝説だと思ってた。
神原がくすくすと笑った。
「もしかして、男相手にイったこともないのかな」
「………」
「演技するのに慣れてる子に、多いんだよね」
汗だくの私の前髪をかき上げて、にこっと微笑みかける。
さすがに、あんまり変なのと寝る気なんてないから、そこそこ小奇麗なのを選んで声かけたつもりだったけど。
想像を超えて整っていた顔を、私は複雑な気持ちで見上げた。
「試してみたいなら、つきあってあげるよ?」
腹が立って、睨み返した。
私からお願いしろって?
「そういう顔しない」
「んっ…あ」
「いじめたくなっちゃうよ」
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