子どもの担任教師にお尻を叩かれお仕置きされて支配されていくココロとカラダ (ページ 2)

「大人なんですから、冷静な話し合いをして頂かないと」

カイ先生の懸命の仲裁がなかったら、掴み合いになっていたかもしれない。

結果、特に態度がひどかった私だけ、残されてお説教を受けることになった。

娘を迎えにきてくれた私の母でさえ、呆れていたくらいだから情けない。

「あちらのお父さんの言い方も悪かったのは事実です。でも、同じ土俵に上がってはいけませんよ」

「すみません」

「ちょっと、教育が必要ですね」

誰もいない教室は、私の呼吸が微かに乱れたのが、聞こえるくらい静か。

「いつもの場所で、待っていてください」

控えめな、けれど、否定を許さない言い方だった。

「はい」

「では、また後で」

静かに、私たちは教室を出る。

カイ先生は職員室に、私は正面玄関へと別々に歩いた。

いつもの場所。

運動公園の第二駐車場。

チェーンなどかかっていないから、近くの住民が好き勝手に使っている。

小学校の校区から外れていて、私達にも都合がいい。

少ない外灯の下、車の中でじっとカイ先生を待つ。

20分ほど待った頃に、自転車のライトが闇を切り裂いた。

私は車の鍵を開けて、近づく人影を見つめる。

この瞬間が一番、胸が高鳴るかもしれない。

カイ先生は無言で後部座席に乗り込み、そのままシートに体を横たえた。

私も何も言わず、車のエンジンをかける。

スピードを上げて、真っ直ぐモーテルタイプのラブホテルを目指した。

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