偶然隣り合わせた美容師と意気投合して…憂鬱な出張が巡りあわせたときめき (ページ 4)

里崎さんは、シャワーを終えた私の濡れ髪を、ぽんぽん、手際よく拭いてくれ、ささっとドライヤーをかけた。

「ん、こんなもんかな」

そういうやいなや、首筋に何度も唇を降らせてきた。

「んんっ・・・」

「ちひろちゃん、こっち向いて」

里崎さんはじっと私の顔を見つめ、

「うん、やっぱり、すっぴんも可愛い」

にっこり笑った。

彼の首に手を回す。

暖かい。。。

「ふふ、髭がちょっと痛い」

「あー、ごめん。でもトレードマークだから剃れないなー」

「いいの、素敵だもん」

里崎さんは私をゆっくり横たえ、おおいかぶさってきた。

私の唇をゆっくり舌でなぞる。

何周も何周も。

思わず口を開け、舌を招きいれる。

絡め合ううちに、唾液があふれ、声が漏れる。

「・・・ぁっん・・・」

「さっき着たばかりなのに、悪いね」

里崎さんは、くすりと笑ってつぶやき、私のガウンを剥がしていった。

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