どうしてこんなことに……酔いが回る中あられもない姿の私は… (ページ 4)
さっきまで全く喋らなかった夏樹が突然立ち上がってこっちに来て春人さんと楓くんを私から引き剥がした。
「おい楓、いい加減にしろよ。春人さんも、もう十分楽しんだでしょう。」
「なんだよ、混ざりたいならそう言いなよ。夏樹だって莉子ちゃんとヤりたいでしょ?」
「そうっスよ!夏樹さんも一緒にシましょうよ!」
「俺コイツのこと好きなんで。こんな風に酷い事出来ません。ほら莉子、帰るぞ」
どういうこと?
よく状況を理解できないまま夏樹に服を整えられて腕を引っ張られて部屋を出て行く。
無言のまま足早に私の腕を引いて歩く夏樹に連れて行かれたのは近くにあったラブホテル。
ベッドに座らせれて、いきなり始まるお説教。
「バカ!なんであんなゲーム参加してんだよ!」
『ごめんなさい…』
「あの2人お酒入ってどんどん命令もエスカレートしてんのに、危ないって気付けよ!」
『ごめんなさい…』
「ごめんなさいじゃなくて…ほんと、無防備すぎんだって。もっと警戒心持て」
『うん…それよりさっき……好きって…あれ、ほんと…?』
「ほんとだよ、そんなしょーもないウソつかないから。……で、莉子は?俺のこと、好き?」
緊張した面持ちで私を見つめる夏樹に嬉しい気持ちと愛しい気持ちが一気にこみ上げた。
『すき。すきだよ。だから王様ゲームしたの…夏樹と何か出来たらいいのにって…でも王様引くの春人さんと楓くんばっかりで…結局あんなこと…』
「ほんとバカな奴。あんな都合よく王様引くって、絶対仕組んでるだろあの2人。」
『え、そうだったの!?全然気付かなかった…』
「ほんとに俺等が運悪すぎるだけかもだけどな。……それより…あんなのずっと見せられて、莉子の気持ちも聞いて、俺も我慢の限界なんだけど」
意味を理解して視線を落とせばズボンの上からでも分かるくらいに大きく主張している夏樹のモノ
『いいよ、私も夏樹とシたい。ずっと好きだったんだもん』
私の言葉を合図に、お互い着ているものを脱がし合ってぎゅっと抱きしめる。
体中に降り注ぐ優しいキス。
そして気持ちを確かめ合うように何度も唇を重ねた。
「もう……いいよな?」
『うん、挿れて』
私の足を大きく開き大きなソレを宛てがう。
「ヌルヌル…春人さんと楓にあんなことされて濡れてんの?」
『違うよ!夏樹とチュウとかしてたら…』
「その返しはズルいって」
夏樹のモノが奥まで一気に入ってきた。
『んあぁあぁ』
「…ッ、動くぞ」
私の膝を掴み腰をゆっくりと揺らし始める。
『あっ…んっ…夏樹…っ、すきだよ、夏樹ッ…ぁ』
「俺に捕ま……ってた方がいいよ。加減できそうにないから」
『あッ、ダメ、あぁ、やぁあぁぁ』
激しい突き上げに私は一瞬で絶頂を迎えた。
「ッ…締め過ぎだって、イきそ…ッ」
眉をひそめる夏樹の放つ色気はすごい。
好きな人と1つに繋がっている現実に胸がドキドキと高鳴る。
ラストスパートと言わんばかりにイッたばかりの私の中をガンガンと突き上げて勢い良く引き抜かれた。
飛び出た白濁の液が太ももやお腹にかかった。
『はぁ、はぁ…夏樹……』
「ん?」
『すき』
「それ何回言うんだよ」
今まで言えなかった分も、何回だって。
もう気持ちを伝えるのは怖くない。
「俺が好きならもうあんなゲームすんなよ。」
もうゲームの力は必要ない。
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