高校時代の制服が彼氏に見つかった!大好き彼氏のお願いを断ることができず…
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高校時代の制服が彼氏に見つかった!大好き彼氏のお願いを断ることができず… (ページ 1)
「ねぇ、鎖那。俺いいもの見つけちゃった」
悪い笑みを浮かべる彼に嫌な予感がする。
今日から彼氏である海斗と同棲を始めることになった。
荷物が少ない彼はすぐに片づけが終わっていたが、私はなかなか終わらなかった。
そんな時に手伝ってくれるというので、私に片付けも手伝ってもらうことになったのだ。
「ねぇ、鎖那これ着てよ」
そう言った彼が手に持っていたのは高校の制服だった。
私の高校はセーラー服で、実家に置いておいたら捨てられてしまうと思い持って来ていたのだ。
「何年前に着てたと思ってるの!?無理だよ!」
必死で否定するが彼は諦める様子がない。
「でもさぁ、今手伝ってるじゃん。少しぐらいお礼してくれてもいいと思うんだよね」
「じゃあ、今日中に片付けが終わったらね」
「分かった。俺、頑張るわ!」
そう言うと鼻歌を歌いながら作業を再開した。
「はぁ~終わった!」
手伝ってくれたおかげもあり、片づけは思っていたより早く終わってしまった。
「じゃあ、制服着てくれるよね?」
彼の笑顔で制服を私の目の前に見せた。
「海斗は本当に余計なもの見つけるな…じゃあ、外で待っててよ」
「わかった。楽しみは取っとかなきゃいけないもんね~」
そう言うと嬉しそうに部屋から出ていった。
制服を着るのは高校の卒業式以来だ……
私は言われた通りに制服に着替えて、おかしくないか確認するため鏡の前に立った。
あの時より少し大人になった私が制服を着ている。
「あぁ…なにこれ、恥ずかしすぎる……」
そう言って鏡の前で私は丸くなった。
恥ずかしすぎて、できることならこんな姿見せたくない!
「ねぇ、鎖那もう着替えた?開けるよぉ」
「えっ、海斗待って!ちょっと心の準備が」
私が言い終わる前にドアが開いた。
彼は私の姿を見てきょとんとしている。
「鎖那…めっちゃ可愛いんだけど」
「ほ、本当に?」
変じゃなくてよかった…そして彼に可愛いといわれることは嬉しい。
「ねぇ…立って。ちゃんと見せてよ」
「……わかった」
服は着ているのに恥ずかしいなんておかしい気がするが、恥ずかしくて仕方なかった。
カシャ
恥ずかしさからうつむいていると、シャッター音が聞こえた。
「へっ?」
彼の方を見ると、手にはスマホが握られていた。
「な、何でそんなもの持ってるのよ!」
私はとっさに近くにあった布団に隠れた。
「あまりにも可愛いからさ…写真に残したくて」
可愛いという言葉にドキッとした。
海斗に可愛いと言われるだけでいい気になるなんて私は単純だな。
そして彼は私が隠れた布団を剥がして私の上に乗った。
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