アプリで出会った彼に星を見に行こうと誘われた私。山奥でいい雰囲気になって…♡ (ページ 2)
言われるままにトランクのへりに腰かけ、空を見上げると、きれいな星空が満点に広がっていた。
「わぁ…きれい」
「でしょ?俺、ここいっつも来てんの。誰も来ないし、おススメ」
「…じゃあ、誰かと来たことも…?」
「ないよ。麻美ちゃんが初めて。気に入ってくれた?」
「嬉しい…。ありがとう、こんなきれいなもの、見せてくれて」
「それにほら…こうやると…」
直人は寝転がる。それに倣って麻美もその横で寝転がると、サンルーフから見える星も、また額縁に入れた絵画のようで神秘的だった。
「…こうやって、何にも考えないで、ずっと星空を見てるのが好き」
「…最高に癒しだね」
「そ。麻美ちゃんも、気に入ってくれたら嬉しいな」
「…もうとっくに気に入ってる。…また連れてってくれる?」
「もちろん」
2人は、しばらく星空を見つめる。…ふと、麻美の手に、温かい感触があった。
直人が、指を絡ませてきた。
「…っ」
その瞬間、どきっ、と麻美は心臓が高鳴る。しかし、この心臓の音をかき消すものは、今は何もなかった。
そして麻美には一つ、気になることがあった。
「…直人くん、手、冷たい」
「…緊張してるの。こんな風に、女の子と手をつなぐのなんて、そうそうないことなんだから」
「可愛い…、もっと、あっためてあげよっか?」
「…どうやって?」
「こうやって、くっついて…」
「…っ」
麻美は、直人と腕を絡めた。
ゼロに等しいこの距離で、麻美は初めて、直人の心臓もかすかに聞こえたような気がした。
「…誰とでも、こんなことしてるの?」
「…そんなわけない。だって、直人くんがいい人だから。それに、なんか星見てたら、くっつきたくなったの」
「…ずるいなあ、麻美ちゃんは」
「…?」
直人は、少しためらいながらも、麻美に問いかけた。
「…じゃあ、俺が今麻美ちゃんを襲いたいって言っても、そんな事言えそう?」
「…わかんない。けど、…きっと直人くんは優しくしてくれる、気がする」
「…後悔、しないでね」
「え…きゃっ!」
直人はそう言うと、麻美を押し倒す形でキスを落とした。
思ったよりも激しいキスで、麻美は驚きのあまり息がうまくできなかった。
「んんっ、ふ、あ…ん」
直人の容赦ないキスは、最初から激しく麻美を責め立てる。
やがて激しさの中に、快感が出始めるころ、直人の手は麻美の胸にすっぽりと収まっていた。
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