ある男性に愛のあるセックスを教えられ、次第に心まで惹かれていく…
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ある男性に愛のあるセックスを教えられ、次第に心まで惹かれていく… (ページ 1)
「今日は誰と会おうかなー」
仕事終わり、駅でスマホの画面に目を落とす。
毎日仕事と家の往復で、楽しいことなんて何もない。
仲のいい友達なんていないし、恋人なんて最後にいたのはいつだろうって考えるほどだ。
私はアプリを使って、ラブホテルで抱かれて、帰るという生活を繰り返していた。
セックスなんて誰としても同じだと思っているし、私の身体で気持ちよくなっている男性を見るとなんだか救われた気持ちになる。
こんな私でいいなら、今日も誰か会ってくれないかなーとぼんやり考えていたのだ。
そして、1人の男性がマッチした。
近くの駅にいて、すぐに会ってくれるらしい。
断る理由もない私はすぐにその男性と会う約束を取り付け、待ち合わせ場所に向かった。
*****
「愛梨さん?初めまして、悠です!」
期待もせずに待っていた私に話しかけてくれたのは、爽やかな笑顔の男性だった。
「は、初めまして。愛梨です…」
てっきりおじさんだと思っていたのに、同い年の男性だったため、緊張してしまう。
「先にご飯でも行きますか?仕事終わりで疲れましたよね」
「え!?ご飯?あ、はい…」
ホテルに直行するのが当たり前だと思っていたため、食事に誘われ、戸惑いながらも付いていく。
さっさと済ませて帰りたいのに…。
そんなやさぐれた私の気持ちとは裏腹に、悠さんは楽しそうで、食事中もいろいろな話をしてくれた。
私と同じように、ただ寂しさを埋めるため、会える人に会って、事を済ませるのだそうだ。
この人となら、話が合うかも。
乗り気じゃなかった最初のころとは違って、私も悠さんとの会話を楽しみ、あっという間に時間が過ぎた。
*****
「じゃあ、そろそろ行きましょうか」
ようやく本来の目的であるホテルにたどり着いた。
さっきまでにこやかに話していた人に裸を見られるなんて、ドキドキする…。
服を脱いでベッドに入るなり、ぎゅっと抱きしめられ、優しくキスをされる。
「ん、悠さん…。キスなんて…」
「あ、嫌でしたか?すみません…」
「いや、そうじゃなくて…。一通りやるだけでいいんです。悠さんが気持ちよくなってくれたら」
正直に目的を離すと、彼は少し悲しそうな顔をした。
「愛梨さん、そんなこと言わないでください。もっと自分を大切にしないと。こんなに綺麗なのに」
「えっ…?」
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