新しく引っ越してきた童貞クンが可愛すぎて、旦那がいない間に何度も…♡ (ページ 2)
私から誘おうと思ったのに…と思いながら、少し戸惑いながら美穂は返答する。
「あっ、いや、全然!嫌ならいいんです!…でも、俺、この土地来るの初めてで、友達もいないんで、は、初めての友達になれたらな、って…」
「そんなことないわ。ありがとう。じゃあ…、今度少しお邪魔しても、いいかしら?」
「はっ、はい!ぜひいらしてください」
新見は、勇気を出して美穂に伝えると、とても満足そうな顔をした。
…いい。すごくいいわ。
こんな純粋でまっすぐな子、久しぶり…♡
そんなことを思いながら、美穂は腕時計を見る。
「あらやだ、銀行に行く時間だわ…」
「あっ、ごめんなさい、長い時間居てしまって…!か、帰りますね」
「いいえ。あいさつしに来てくれて、本当にありがとう。これから、よろしくね、新見くん」
「…!!」
美穂は、ためらうことなく新見の手を取り、握手する。
新見は、顔を真っ赤にして、ニコッと笑った。
ぺこりと会釈をして新見は美穂の部屋を去る。美穂は、その姿を見送ると、不敵な笑みを浮かべた。
「新見くん…、次会う日が、楽しみだわ♡」
*****
そして数週間がたったある日のこと。
「あんっ…ああ…、はぁ…」
旦那のいない平日。美穂は、物足りない気持ちを、自分で慰める。
旦那とは、もう半年はご無沙汰だ。最近も…、もっぱら自分で自分を慰めることが多かった。
しかし、美穂には、旦那には内緒で、マンションの住人と何度も関係を持っていた。
関係を持った人数は数知れず。自分を悦ばせてくれる男性がいる限り、誰とでも関係を持つ。
年齢も関係なかった。私を誘ってくれたおじいさんから、私が誘ったお兄さんまで。…もちろん翔も、例外ではない。
「…物足りないわ」
美穂は、思い立ったように立ち上がると、薄手のカーディガンを羽織る。
先ほど自分で食べようと思い、作っておいたクッキーを小ぎれいにまとめると、小さな紙袋に入れた。
「…そろそろ行っても、いい頃合いよね?」
ガチャリとドアを開けると、美穂は、彼のいる部屋に向かった。
ピンポーン。
すぐに、「はいー!」と元気な返事が聞こえた。
「…美穂です。今、大丈夫?」
「あっ…!」という声と同時に、ドアが開く。急に焦ったような顔になり、新見は真っ赤な顔をしている。
「こんにちは。…美穂さん」
「やることも終わっちゃって…、来ちゃったわ。お仕事、今大丈夫?」
「あっ、ぜ、全然!どうぞ、入ってください!汚いですが…」
「ありがとう。お邪魔します」
美穂は今日も無防備な露出の多いワンピース。新見はやはり目のやり場に困っているようだった。
新見の部屋は、きれいというよりかは、物が置いてない、シンプルな部屋だった。
リビングには、大きなソファとテーブル、そして大きなテレビがあるだけだった。
「これ、焼いてきたの。よかったら食べて?」
「あ、ありがとうございます!どうぞ、座ってください」
新見は慌ててコーヒーを入れようとするが、よっぽど緊張しているのか、「あっち…!」とお湯でやけどをしてしまったみたいだ。
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