元カレに弱みを握られた私は、彼のエッチな命令に従うしかなくて… (ページ 2)

「なーあ。何ボーっとしてんの?」

「あ…」

「もしかして、昔のこと思い出してたの?」

「…そんな、こと…っ」

「図星かぁ。…だったら」

「―――!!」

私は、いきなり一樹に声を掛けられたショックに不意を突かれてしまった。

ぐい、と手を引っ張られ、路地裏に連れていかれた。

「んんっ…んぐ、…んぅ」

強引にキスされてしまった私は、一樹の懐かしいテクで力が抜ける。

唇を離すと、一樹は悪い笑みを浮かべていた。

「…風のうわさで聞いたけどさ、お前いま、俺と高校の時同じクラスだったあいつと付き合ってるんだろ?」

「…な…っ、なん…で」

一樹の官能的なキスに、とろんとした目になってしまったが、彼の名前が出てきた瞬間、はっと我に返った。

「彼に…なにか、するの?」

「別に何もしてねーだろ。聞いてるだけだよ」

「…つ、付き合って、ます」

私は、一樹のすごみに耐えられず、本当のことを言ってしまった。

一樹は、今の彼とは同級生で、高校の頃は悪いうわさで有名な問題児だった。

今の彼は優等生だったので、何かと目を付けられることも多かった。

「そうやって言うってことは…、あいつになんかしてほしい訳?」

「ち、ちが…!!」

「別にあいつなんかに興味ねーよ。でも―――」

一樹は、私のあごをくい、とわざとらしく上げ、目を見ていった。

「お前が俺の相手してくれたら、何もしないであげる」

「…え…それって、どういう…」

「言葉通りの意味だよ。俺が呼んだら、お前はところかまわず俺のところへ来い。それだけ守ってくれれば、何にもしねーでいてやるよ」

何とも奇妙な提案だった。

よりを戻すとかじゃなく、自分の好きな時に私を呼ぶなんて…まるで…。

「そんな無茶な…」

「言っとくけど、お前に拒否権とかないからな。…手始めに、俺と来い」

「…は?ちょ、ちょっと一樹…!」

またしても強引に手を引かれ、どこかに連れていかれる。

この方向は…ホテル街?

「ちょ、こっちって…!!」

「来るだけ来てハイ解散なんてするわけねーだろ。…またお前を可愛がってやるよ」

「…!!」

その声を聴いた瞬間、昔の感覚が一瞬にしてよみがえってくる。

…ああ、私はこの男にすべてを捧げていたんだ。

また、あの手で、あの唇で…。一樹に全身をもてあそばれる想像をするだけで、私のあそこが疼くのを感じた。

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