元アイドルでメイドの私。奥様にも旦那様にも愛されて、イカされるエッチな日々 (ページ 5)

50mほど離れた桟橋に船が着き、人が降りてくる。

そこからは見えないと思うけど、私達は椰子の木の影に隠れた。

青年のペニスが後ろから、私の中に入ってくる。

激しく奥まで突かれ、一気に上り詰め、イってしまう。

桟橋から、浜辺づたいに誰かが歩いてくる。

人影がコテージの前で静止する。

裕司だった。

私は青年を振りほどき、裕司に駆け寄る。

「祐司、大好き。来てくれたんだ」

裕司が私を抱きしめる。

「仕事終わったら梨花にどうしても会いたくなっちゃって、車飛ばして来たよ。船着き場に、ちょうど島に帰る船があって…あ、梨花なんで裸なの?」

「ごめん、男とヤってた」

青年が前を隠して、コテージに入っていくのが見えた。

「そっか、俺も仲間に入れてくれ」

祐司には独占欲とか、嫉妬心というものがない。

*****

30歳の誕生日を迎えたころ、事務所から、次の契約更新がないことを通告された。

ギャラ飲みの誘いも減ってきたので、海外にでも行って、人生をリセットしようと思っていた。

海外移住と海外就職のセミナーに参加し、そこで一時帰国中の祐司と会った。

会った瞬間に、一目惚れした。

何にも縛られない自由な人が持つ、独特の存在感にやられたのだ。

私は身の回りのものを処分し、祐司を追ってこの国へやってきた。

「梨花大好き」

祐司の大好きは、私だけではなく、全世界に向けられている。

だから私も、祐司のように全世界を分け隔てなく愛そうとしている。

*****

コテージには誰もいなかった。

祐司にキスをされ、全身の血が沸騰する。

祐司をベッドに押し倒し、ペニスに吸いついて勃たせ、その上に跨る。

狂ったように腰を弾ませ、叫び声をあげる。

「梨花、愛してる。俺のことをわかってくれるのは梨花だけなんだ」

冗談じゃない。

祐司のことなんてわからない。

こんな男のことを気が狂うほど好きな自分も、理解できない。

私だけを見てほしい。

それが叶わぬ願いだということには、とっくに気づいている。

私はぎゅっと目をつぶって、快楽の波に身を任せた。

-FIN-

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