人懐っこい後輩と厳しく冷たい上司にデスクへ押し倒されて迫られる二者択一 (ページ 3)
主任?
今なんて・・・
「いいっすね・・・じゃあオレ達二人のどっちがいいか祐美さんに決めてもらいましょうよ」
「大地くん?!何言って・・・」
それを聞いた主任がニッと口角をあげて笑った。
まっすぐな前髪をかきあげて、ネクタイを緩めながら私たちの方へと近付いてくる。
「負ける気がしないね」
「主任?冗談ですよね?」
「俺も・・・お前が好きだよ」
「え・・・」
目の前に来た主任の手が私の頬に優しく触れた。
ずっと、仕事のできない私が嫌いだと思っていたのに・・・
「ずるいなぁ、主任。あんなに祐美さんのこと突き放しておいてここで告白とか」
「いいだろう?別に。本当のことなんだから」
「あっ・・・」
二人の手が伸びてきて、もう一度私をデスクに倒す。
思いがけない告白に喜ぶ間もなく唇には主任が、片耳には大地くんが噛み付いた。
「っ・・・んっ、ふ・・・」
「祐美さん、僕にもキスして?」
今度は大地くんが唇を奪って・・・
「祐美・・・こっちもだ」
大好きな声が私の名前を呼ぶ。
主任と想いが通じたのに、望んではいない展開に困惑しながら、交互に何度も深いキスをされて私は流されるように意識が蕩けてしまった。
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