セクハラ患者から助けてくれた外科医にお礼をしにいったら…当直室で結ばれる恋

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セクハラ患者から助けてくれた外科医にお礼をしにいったら…当直室で結ばれる恋 (ページ 1)

体勢を崩した患者さんの体を受け止め、顔を上げた先。

半開きになった扉の前に「彼」はいた。

「まただ」と思った。

また見られていると。

彼はこの病院に勤める外科医のドクターだ。

ちなみに私は理学療法士。

簡単に言うとリハビリ職。

今は脚を骨折した患者さんの歩行練習をしていたところ。

そうそう、今は仕事中だ。

よそ見をしている場合じゃない。

私はすぐに患者さんに向き直った。

「大丈夫ですか?」

「えへへ、力が入らなくて」

「しっかり立って下さい」

今担当している患者さんは若い男性の方。

若いから回復は早いのだろうけど、この患者さんは別の意味で大変だった。

だって…

「無理だよ。恵ちゃんのおっぱいのせいで集中できない。それに、別のところが立っちゃいそうだし」

「……!」

でれっとした顔で言われたことがコレ。

この患者さん、事あるごとにこんなことばっかり言うんだから!

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