配達員に犯されそうになっていたところに彼が帰ってきて…彼色に染まる甘い情事 (ページ 5)

「香澄、大丈夫か・・?」

今までとはうって変わったように優しい声、心配そうな表情。

「一史・・」

「うん」

「怖かった」

「うん」

「バカ」

「う、うん」

「一史の・・ばかぁぁぁ・・怖かったよぉ・・」

ぎゅ、っと、広い胸に抱き寄せられる。

ふわり、と香るのは、いつもの香水。

「一史の匂いだ・・」

「香澄、ごめんな。・・一人ぼっちにして」

香澄の瞳にみるみるうちに涙が溢れ、こぼれ落ちる。

「ごめん、怖い思いさせて。・・キスして、いい?」

許可を取るように、控えめに一史が聞く。

香澄がこくん、と頷き、目を閉じる。

唇がそっと重なり、徐々に激しく舌がからまりあい、お互いをむさぼりあう。

「ふ・・んンッ・・」

「香澄・・いい?」

香澄がこくん、と頷くと、一史は彼女を軽々と抱き上げた。

「香澄に逢いたくて、死ぬほど仕事して期間切り上げて帰ってきた」

そして瞼にそっと、キスを落とす。

「一史・・」

「怖く、ないか・・?」

彼が香澄をベッドに横たえ、優しく上から覆い被さる。

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