「久しぶりだな!」そう言って笑顔を寄越す先輩が私を連れて行った先は…
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「久しぶりだな!」そう言って笑顔を寄越す先輩が私を連れて行った先は… (ページ 1)
私たちは、大学のサークルの先輩後輩。
センパイは、こちらへ出張になると近い仲間を集め、わいわい騒ぐ。
だから、今回もそうだと思ってた。
「おー、ハル!久しぶりだな」
「久しぶりって、今回は1ヶ月も経ってないじゃないですか」
センパイの笑顔に心が和む。
「珍しいですよね、こんな早くに…ってあれ?センパイ、タカたちは?あと、なんで今日ホテルのロビーで待ち合わせ?」
「部屋、取ってるんだ。これくらいしないと勢いつかなくて。。。」
「は??」
「とりあえず行こ?話はそこでするし、ハラ減ってるならルームサービスで」
「いや、あの、だって、その」
「いくぞ。先輩命令だ」
センパイは私の肩を抱き、エレベーターに乗った。
そして戸惑う私の頭上で、センパイはひとりごちた。
「オレ、オンナ、コリゴリなんだよマジで。。。離婚で身ぐるみはがされたし・・・」
「ほら、ビール。なんか食うかー?」
「や、あの、」
「オマエさ、いい女になったよな。会うたびそう思ってた」
「や、またいきなりなにを。私、センパイに一度フラれてますけど・・・」
「昔は昔、オレは今のことを言ってんの。考えても見ろよ。知り合った当時より、最近の方が一緒に過ごしてる時間が長いんだぜ?」
そっか。
そうだね。
みっつ上のセンパイとは一年一緒にいただけだった。
「で、だ」
センパイは私に向き直る。
「オンナなんてもうこりごりなのに、今、オマエが気になってしょーがない」
「この気持ちがなんなのか。ケリをつけるためには、オマエを抱いてみること、だと思ったんだ」
「はっ?」
「ハル。ハルはどう思う?」
「や、えっと、え?!」
センパイは私の目をじっと見ている。
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