風邪をひいてかかりつけの病院を受診したら―大人の余裕に隠れたSな町医者
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風邪をひいてかかりつけの病院を受診したら―大人の余裕に隠れたSな町医者 (ページ 1)
夏日に近い気温になったり、急に冷え込んだり、季節の変わり目が体に負担をかける。
多忙な仕事のストレスもあって、わたしはあっさり風邪を引き、なおかつこじらせてしまった。
実家暮らしだから、看病は母がやってくれるのだけれど、胃痛が治まらない。
熱は下がっているから、明日は仕事に行かなくては。
でも、このままでは仕事になりそうにない。
「病院、行った方がいいかもしれないね」
昨日までは市販の薬で大丈夫と言っていた母も心配顔だ。
「うん…行ってくる…」
タクシーを呼んでもらい、かかりつけの内科に向かった。
小児科もある個人病院。
優しいおじいちゃん先生が診てくれる。
はずだったのに。
「胃が痛いんですね」
目の前にいるのは、メガネの奥の眼差しが涼しい、落ち着いた感じの男性。
優しい笑顔はどことなく、おじいちゃん先生に似ている。
「お仕事、忙しいのかな?」
「はい…」
下がったはずの熱がぶり返したのか、顔が熱くなる。
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