「大丈夫・・・?」
福永さんはいつもの優しげな目で私を覗きこんできた。
「はい・・・」
息をつきながら私は答えた。
「佐々木さんが可愛いから、我慢できなくなっちゃった」
福永さんは少しバツが悪そうな顔をした。
「本当は、ちゃんと告白してOKもらって、付き合ってから・・・って思ってたのに」
福永さんは私より年上だけど、今は少し可愛らしく見えた。
そんな彼が愛しくなって、私は福永さんの首に手を回した。
「そんなことすると、またしちゃうよ?」
ふっと真顔に戻った福永さんの口唇が、再び私の口唇に重なってきた。
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