中学校の同級生の彼と再会。子犬のような笑顔の彼と優しくラブラブH (ページ 3)
「帰したく、ない……」
わたしたちはその足でいわゆるラブホテルにやって来た。どきどきと胸が張り裂けそうなほどだったけれど、彼も同じだったようで、顔が真っ赤なトマトのようだった。
部屋に入ると、想像していたよりも随分とシンプルな内装だった。ベッドに腰を下ろすと、彼はそっとわたしの肩を押し、ベッドの海にわたしを浮かばせた。
やさしくする、と耳元でささやいて、彼はわたしの唇に自分のそれを当てた。少しだけかさついた唇はわたしの唇を味わうかのようにゆっくりと撫ぜていく。そのたびにわたしの唇に甘い痺れが走って、どうしようもない気分になった。
始めは控えめに、けれども段々と大胆になっていくキスに、わたしは頭がくらくらしてしまう。彼の分厚い舌がわたしの小さい舌に絡まる。舌の裏を舐められて、わたしは我慢できずに声を漏らした。歯茎をなぞるように舐められて、背中がぞわぞわと震える。
くぐもったような声が漏れる。彼に与えられる甘い快感に、わたしは次第におぼれていった。
「どう、かな。気持ちいいか?」
「う、うん……。凄い、キスだけでこんなにふらふらになっちゃうなんて……」
「由香ちゃんはきっとえっちなんだよ」
「うう、違うもん……浩司くんに、好きなひとにちゅうされたから、だよ……」
「そんなこと言ってると……俺、我慢できなくなるよ」
彼はそう、息を荒くしながら言う。けれども問答無用でわたしを襲わない彼の優しさを感じて、わたしは彼の頭に腕を絡めぎゅっと抱きしめた。恥ずかしいけれど、彼のその熱い思いを全身で感じたい。そう、思った。
「いい、から……だから、もっと、して?」
そう言うと、彼はがしがしと頭を掻き、わたしの身体をきつく抱きしめた。そして首に唇を落とす。ちゅっちゅっというリップ音が耳の間近に聞こえて顔から火が出そうだった。つつ、と舌で首筋を舐められて、わたしはあられもない声を上げることしか出来ない。
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